一昔前のミニPCと言えば、性能は二の次で、取りあえずWindowsが起動して小さければそれでいいという印象のものも多かった。しかし、最近は廉価で4コア4スレッドのIntel N100などの登場もあり、低価格でもそれなりに使えるミニPCが増えてきた。
一方で、ミニPCながらハイエンドノートPC並みの性能を持つモデルも登場してきている。
そんなハイエンドミニPCの1つであるGEEKOMの「NUC MINI IT13」が編集部から送られてきたので、果たしてどれほどのものなのかを確認してみたい。
GEEKOM NUC MINI IT13の仕様だが、CPUはIntelの第13世代Core i9-13900HでPコア6基/Eコア8基の14コア20スレッドと高い性能を備える。PBP(Processor Base Power)は45Wで、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.4GHzと高い。
メモリは32GB(16GB×2/DDR4-3200)と、デュアルチャネルのSO-DIMMで最大64GBまでサポートしている。ストレージ容量は、2TB SSD(PCI Express 4.0 x4対応)だ。標準でM.2 2280のSSDが装着済みだが、これとは別にM.2 2242(SATA/最大1TB)に加え、2.5インチのSATA SSD/HDD(7mm厚のみ)も搭載可能となっている。
この手のミニPCだとWi-Fiの無線LANに非対応なものもあるが、本機はIntel Wi-Fi 6E AX211を搭載しており、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.2を利用可能だ。
本体サイズは約117(幅)×112(奥行き)×49.2(高さ/突起部含む)mmで、重量はメモリやSSDを搭載した公称値で約652gだが、実測値は566gと軽かった。手のひらサイズでコンパクトではあるが、最近はカードサイズのミニPCや小型のUMPCなどもあるので、そこまで小さいという印象はない。
パッケージにはVASAマウント用のプレートが付属しており、ディスプレイの背面に取り付けることも可能だ。
続いて、インタフェース回りを見ていく。
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