ここまで簡単にMacを買い替える経緯についてまとめたが、実際に買い替える際には古いMac(PC)の処遇も考えなければならない。古いものを「処分する」というのであれば、売却するのかリサイクルに出すのかを考えなければならない。
使っているMacが極端に古いものなら、リサイクルに出せば良い。ただ、先述の通り筆者のMacBook Airは、用途次第ではまだ十分に使える。そこで今回は「第2の人生を歩んでもらおう」ということで売却し、Mac Miniへの買い換えの原資とすることにした。
MacやApple製品を売却する場合、大きく分けて以下の3パターンがある。
「Apple Trade In」は、Appleがオンライン/実店舗のApple Storeで提供している公式買取サービスだ。Appleが定めた金額で、不要になった端末を買い取ってもらえる。
実店舗での下取りを申し込む場合は、新端末の購入と同時に売却すると本体価格から下取り額を値引きしてもらえる。売却のみの場合は、下取り額を「Appleギフトカード」として受け取れる(実店舗での購入と同時に手続きする場合も、希望すればギフトカードとして受け取り可能)。
特に実店舗で新端末と同時に購入する場合は、直接値引きも選べることが何よりのメリットである反面、後に紹介する2つの選択肢と比べると売却価格が安くなりがちというデメリットもある。
筆者が今回売却するM1チップ搭載MacBook Airの場合、Apple Trade-Inでの下取り価格は最大で5万円。出品する手間を考えても、個人間取引や中古買取専門店へ持ち込んだ方が良い(高く売れる)と判断した。
オークションサイトやフリーマーケットアプリを使った個人間取引は、自宅で商品の写真を撮影し、概要を記入して出品するだけでよい。店頭に持参する手間や時間が省けるので、時間が取れない場合でも対応しやすい。
個人間取引では、価格も自由に設定できることも大きなメリットだ。買い手が見つかるのであれば、理論上はどんな価格でも売却可能だ。
ただし、個人間取引では、取引中に起こったトラブルは原則として当事者間で対処する必要がある。最近よく話題となることが多い「商品すり替え」は、トラブルの典型例だ。
以前は筆者も個人間取引で高額な家電製品を出品していたが、こうした現状を鑑みて、今回は使用しないこととした。
中古買取店や質屋への売却も選択肢だ。これまでは「安心か分からない」「怪しい」などのイメージが先行してか、主に買取店や質屋のサービスに詳しい人が使うことが多かったが、最近は大手の家電量販店も買取事業に参入するなど、世間の認知も広がっている。
特にPCやスマートフォンの買い取りを専門としている買い取り店の場合は、商品の状態によって買取価格が明確化されていることがメリットだ。Macを含めたApple製品であれば、大きな傷がない限りApple Trade Inよりも高価で買い取ってもらえることが多い。
買取価格は中古市場の需給状況に応じて変動するが、特定の日を対象にした「増額キャンペーン」も頻繁に行われているので、タイミングによっては通常より1万円近く高値で売却可能だ。
多くの専門店では、店頭買取のほかに配送買取も実施している。売却時には「売却明細書(証明書)」が発行されるので、売却の過程でトラブルが生じた場合でも適切なサポートが受けられことも安心ポイントだ。
今回、Mac miniは「MacBook Airを売却して得たお金を頭金として、残りを分割払いで支払う」という方法で買い換えることを想定していた。
先述の通り、個人間取引はトラブルのリスクを考えて真っ先に見送った。するとApple Trade-Inか中古買取店や質屋への売却を考えるわけだが、下取り価格を考えるとApple Trade-Inよりも中古買取店や質屋への売却の方が有利だ。
そこで今回は中古買取専門店にMacBook Airを引き取ってもらうことにした。
MacBook Airの売却金を原資に、Mac miniを買いに行くことにする。
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