東京ビッグサイト(東京都江東区)で7月2日〜4日に開催された「推し活EXPO」。RX Japan主催の総合展示会「ライフスタイルWeek TOKYO 夏」では、ファッションや雑貨、美容といった幅広いライフスタイル関連の製品や情報、ソリューションが一堂に集まって11のEXPOが同時に開かれていた。
その一角を占めたのが「推し活EXPO SUMMER」で、2024年に続いて2回目の開催となる。エプソン販売は広めのブースを構え、推し活を盛り上げる多彩なサービスやソリューションを紹介していた。
主にBtoBtoC向けのイベントで平日の開催ということもあったが、場内は数多くの人が行き交っていたのが印象的だった。
日本国内の家庭向けインクジェットプリンタの市場は年々縮小傾向にあり、郵便料金の値上げに伴う年賀状発行枚数の減少など、逆風が続いている。そのような中で、同社は2024年10月に新型プリンタを複数投入し、同時に新たなプリント需要を喚起すべく、5つの分野で積極的な取り組みを行っている。
5つの分野とは「写真」「学習」「テレワーク」「暮らし」「推し活」で、特設サイト「#MyPrintStory」を設けている。中でも力を入れているのは“推し活”で、2024年7月に第1回が開催された推し活EXPOにも参加し、2回目となる今回も広めのブースを確保して出展している。
出展の狙いについて、同社の長谷村氏は「展示会自体はBtoBtoC向けをメインターゲットにしていますが、これから推し活でビジネスを始めようとする企業の方々が多く、ゆるキャラの活用法を模索している自治体などからもお話しがあります。集客ツールとして、推し活の可能性を高く評価している方が多いですね」と語る。
その一方で「推し活グッズの制作はコンビニで十分という意識を持っている方がまだまだ多いです。そのため、アプリを使ってキャラクターを印刷できたり、推し活だけでなく学習/教育用途でもプリンタは活用できたりしますよといった施策を今後も続けていきたいですし、今回の出展も1回目と同様、ご来場いただいたみなさんの声を商品化に反映するプロセスは継続したいと思っています」と述べた。
長谷村氏は「他にも、来場前は『推し活グッズの仕入れ先を見つけよう』と考えていた方が、展示を見て『これは自分で作れるかも』という感覚に変化しているのが分かるのも興味深いですね。推し活の中でも、特に音楽やアニメ/キャラクター、スポーツ分野がプリンタとの親和性が高く、重点的に取り組んでいきたいと考えていますし、まずは業界全体の盛り上げたいですね」とし、「これまでと同様、当社の紙の文化は守っていくという軸はブレずに、プロ用途では高性能で本格的なプリンタを、よりライトな方には軽量でコンパクトなプリンタをというように、それぞれの用途に応じた提案も続けていきます」とまとめた。
セルフフォトブースは、iPad(左)と一部で“旧ザクカラー”と話題を集めたピスタチオグリーンカラーを採用した「EP-887AP」(右)で構成され、LINEのトーク画面で撮影した写真に、あらかじめ設定したフレームと合成してプリントできるというものだ。5月には日本ハムファイターズと連携して、記念品提供サービスとして行ったところ、整理券が10分ほどでなくなるなど好評を博したという
大画面で推しを満喫できるのがプロジェクターだ。こちらは小型な「EF-21W」に、長野県産の木材カバーを取り付けた状態(左)。同じ推しの愛好家でホテルやカラオケルームに集まり、プロジェクターで推しの映像を投影してパーティーといった用途でも活用できそうだ
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