では実際に使ってみよう。本製品はHDMIおよびUSB Type-Cでの接続をサポートする。USB Type-C接続の場合は、ケーブル1本で2画面をまとめて表示できるが、電力消費が大きいことから、明るさなどが制限される場合が多い。そのため、実質的には給電用のUSB Type-Cケーブルも用いた方が望ましい。
またHDMI接続でタッチ操作を行う場合はさらにケーブルが必要になり、後述する「独立表示」モードでは別デバイスと接続するケーブルも必要になる。ケーブル1本で済むケースは実際にはまれだろう。ちなみに、これらのケーブルを接続するためのポートはスタンドがくり抜かれた内側に配置されており、複数のケーブルをつないだ場合でも取り回しがよいのは利点だ。
タッチ操作/タッチペンによる入力は、以前取り上げた同社製品と変わらない。本製品は自重こそあるもののスタンドがしっかりしているので、きちんとスタンドを後方いっぱいまで開いた状態であれば、タッチ操作で不安定になることもない。Windowsに接続してすぐはタッチに対して別のディスプレイが反応することがよくあるので、設定画面で変更すればよい。
なお、本製品は前回紹介した同社モデルのようなパススルー給電には対応しない。具体的には、本製品に給電アダプターを接続した状態でノートPCをつないでも、ノートPCを充電することはできない。
付属の充電アダプターでは出力が不足しているのかと思い、最大100Wのアダプターに交換してみたが、やはり充電は行われなかった。消費電力が大きい本製品こそパススルー給電のニーズはあったはずで、少々残念なところだ。
さて、本製品は4つの表示モードをサポートしている。まずは2つの画面に同じ内容を表示する「ミラーリング」機能だ。本製品を山折りにし、背中合わせで同じ画面を表示させることで、プレゼン用途などで活躍する。
なお内蔵ディスプレイと外部ディスプレイで同一内容を表示する、Windowsのディスプレイ設定における「複製」とは意味が違うので気をつけたい。
続いての「拡張」だが、これは2画面をそれぞれ別のディスプレイとみなし、PCと合わせて3つの画面をバラバラに使うモードだ。一般的なトリプルディスプレイと考えてよく、PC側からも2台のディスプレイを接続しているとみなされる。ちなみに、後述の「独立表示」と違って、ケーブルは1本で済む。なおmacOSは非対応となっている。
そして、2画面を1つの大きなディスプレイとみなして使う、多くのユーザーにとって本命になるであろうモードの「接続表示」だ。16型を上下に連結することから、実質的に22.8型相当の大画面ディスプレイとして使用できる。ちなみに縦向きはもちろん、横向きでも利用可能だ。
最後に「独立表示」だ。これは上の画面はiPad、下の画面はWindowsといった具合に、2つの入力ソースから別々の映像を表示するモードだ。当然ながらケーブルは入力ソースごとに必要なので、このモードに関してのみ、2本のケーブルを接続する必要がある。用途的にはあまりピンと来ないが、アイデア次第で使い道はあるのかもしれない。「こうした使い方もできる」程度に捉えておくのがよいだろう。
17型の大画面! 内蔵キックスタンドで縦置きにも対応するLGのモバイルディスプレイ「LG gram+view 17」を試す
有機EL採用でスタイラスも付属! ペンタブレットのように使える4K対応15.6型モバイルディスプレイを試す
量子ドット採用、付属のスタイラスでペンタブのようにも使える EHOMEWEIの17型モバイルディスプレイ「E170DSR」を試す
モバイルディスプレイもフォルダブルの時代に! 開くと17.3型になるASUSの有機ELモバイルディスプレイを試す
実売1万円台! マウスやキーボードの接続にも対応しての国内メーカー2年保証付きの14型モバイルディスプレイ「Verbatim PM14」を試すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.