LGエレクトロニクス・ジャパンの「LG gram+view 17」(17MT70)は、17型のモバイルディスプレイだ。DCI-P3 99%に対応するなど色域の広さを特徴とし、内蔵キックスタンドを用いて縦/横両置きに対応するなど、汎用(はんよう)性の高い一台だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けしよう。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズはモバイルディスプレイとしてはかなり大きな部類に入る17型で、解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)だ。同社の16型モデル「16MR70」と解像度は同じだが、画面サイズは一回り大きい。
液晶はIPS方式で、パネル表面はアンチグレア加工が施されている。視野角は水平/垂直共に170度、輝度は350ニト、コントラスト比は1200:1だ。さらにDCI-P3の色域を99%カバーするなど色域の広さを売りとしている。タッチ操作には非対応だ。
カバー兼用スタンドを採用していた前述の16MR70と異なり、本製品は背面に折りたたみ式のキックスタンドを内蔵する。このキックスタンドは背面中央からやや左に配置されており、縦置きにも対応するのが特徴だ。置き方と連動して画面が回転するオートピボットにも対応している。
接続方式はHDMIとUSB Type-Cで、2基のUSB Type-Cポートを用いてのパススルー給電(入力65W/出力45W)にも対応している。パススルー給電は対応可否を明かさないメーカーも多い中で、出力/入力のワット数も含めてきちんと仕様に記載しているのはユーザーにとってはありがたい。なお、スピーカーも内蔵しているが利用には若干の制限がある。詳しくは後述する。
重量は公称値で約780g(ポーチ込みで約1020g)、実測では758g(ポーチ込みで975g)と、17型としては軽量な部類に入る。ただし、このポーチに入れた状態でのサイズは約275(幅)×405(奥行き)mmと、A3並の面積であるため、一般的なバッグでは収納できない懸念がある。持ち歩いての利用を考えている人は注意したい。
付属品はHDMIおよびUSB Type-Cのそれぞれに対応したケーブルと、前述の持ち歩き用のポーチがセットになっている。
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