アイ・オー・データ機器の「LCD-YC171DX」は、現在のモバイルディスプレイの主流である15.6型よりも2回りは大きい、17.3型というビッグサイズのモバイルディスプレイだ。パワーパススルーにも対応しており、利用しながらPCを充電することも可能だ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。パネル表面は非光沢で画面サイズは17.3型、解像度は1920×1080ピクセル、視野角は水平/垂直ともに178度だ。パネルタイプはAAS(Azimuthal Anchoring Switching)で、最大輝度は200ニト、コントラスト比は1000:1、応答速度は5ms(GTG時)、リフレッシュレートは60Hzとなる。タッチ操作には対応していない。
ボディーは背面にあるスタンドが一体化しており、持ち歩く場合には背面にたたむ構造になっている。角度は20〜60度の範囲で無段階に可変する。接地面の幅が広いので、この手のスタンドとしては安定感は高い。
最薄部が約8mmとスリムな一方、ボディー背面下部には厚みがある。昨今のモバイルディスプレイによくみられるデザインだ。前述のスタンドの他、OSDメニューを操作するためのジョイスティックが背面の左下に用意されている点などは、以前紹介した同社の15.6型モデル「LCD-CF161XDB-M」とそっくりだ。
接続方式はHDMIとUSB Type-Cの二択だ。またイヤフォンジャックも内蔵し、底面にはスピーカーを用意するなど、音声出力系の機能は充実している。
重量は公称値で約1.1kgだ。大台である1kg超えというのはやや目立つが、17.3型と画面サイズが大きいこと、スタンド込みの重量であることを考えると、むしろ軽量な部類に入ると言っていいだろう。
付属品はHDMIケーブルとUSB Type-Cケーブルに加え、本体を保護するキャリングケースが付属する。なお15.6型モデルには付属していたACアダプターは本製品では添付されず、オプションという扱いになる。消費電力は本製品の方が低いので、いざという時もUSBケーブルで十分にまかなえるということかもしれない。
続いて、PCに接続して使ってみよう。
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