以上ざっと使ってみたが、本製品の最大の特徴は現在のモバイルディスプレイの主流である15.6型よりも2回りは大きい画面サイズだ。モバイルディスプレイが欲しい、でもせっかく買うのであれば使用中のノートPCよりも画面サイズが大きい方がいいというユーザーには格好の製品だろう。パワーパススルー機能をサポートしているのもよい。
そんな本製品でネックとなるのは、やはり前述のOSDメニューの使いづらさだ。据え置き型ディスプレイであれば、初期設定完了後にメニューを使う機会は多くないが、モバイルディスプレイの場合、あちこちの環境に持ち歩いて使ったり、さまざまなデバイスにつないで利用したりするなどして、調節のためにメニューを利用する機会は多くなるので、この点はどうしてもネックになる。
本製品の価格は実売で3万9600円(税込み)と、この手の大画面モデルとしては比較的リーズナブルで、パネルやバックライトを含めた3年保証が付属するのもアドバンテージと言える。それだけに、このメニューの使い勝手と、本体のみでの縦置きに対応しない点を許容できるかどうかが、長く使っていく上では1つのポイントとなりそうだ。
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