“まるでiMac”なデスクトップ用スタンドが付属する、極薄16型モバイルディスプレイ「GeeMoni Ultra」を試すモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

» 2023年09月07日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 Glotureの「GeeMoni Ultra」は、タッチ対応の16型モバイルディスプレイだ。従来モデルに当たる「GeeMoni」と同様、厚さがわずか約6mmという薄型ボディーを採用する他、用途に応じてデスクトップ用スタンドとモバイル用のスタンド兼用カバーを使い分けられるのが特徴だ。メーカーから実機を借用したのでレビューをお届けする。

Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 16型のモバイルディスプレイ「GeeMoni Ultra」。ボディーサイズは約361(幅)×248(奥行き)×6(厚さ)mmだ

厚み6mmの薄型設計 2種類のスタンドが標準添付

 本製品は、既に発売されている15.6型モデル「GeeMoni」の新モデルという位置づけになる。まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。

 画面サイズは16型で、解像度が1920×1080ピクセルのIPS液晶を採用しており、コントラスト比は800:1、明るさは300ニト、応答時間は30ms、視野角は水平/垂直ともに178度となっている。10点マルチタッチに対応しているのも特徴だ。パネル表面はグレア調で、画面への映り込みはかなりある。

 従来モデルのGeeMoniで特徴だったボディーの薄さは本製品でも健在だ。厚さはわずか6mmということで、一般的なモバイルディスプレイと比べても非常にスリムにまとまっている。シルバーだったボディー正面の配色はホワイトに改められており、光沢もあって高級感がある。

 従来は画面下部のベゼル幅が約63mmもあり、画面サイズとのアンバランスさが目立っていたが、本製品はやや控えめな約46mmに抑えられている。もう一声欲しいところではあるが、本製品は背面がほぼフラットであるため、側面にポートやボタンを搭載するにはある程度の幅は不可欠であることから、設計上は仕方ないだろう。

 接続方法はminiHDMIまたはUSB Type-Cで、左右側面に配置された計2基のUSB Type-Cポートを用いてのパススルー充電にも対応している。なおHDMIでタッチ操作を行う場合は、別途USBケーブルを接続する必要がある。

Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 カバー兼用スタンドに取り付けた状態。正面はメーカーロゴもなくシンプルなデザインだ
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 背面。カバーは本体にマグネットで吸着させる
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 通常利用時の角度。カバー先端は手前に折り返すのが正しいようだ
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 もう一段階浅い角度で立てることもできる
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 下部にあるベゼルの幅は46mmだ。GeeMoniよりは短くなったものの相当な幅ではある
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 右側面にはminiHDMIとUSB Type-Cポートを搭載する
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 左側面にはUSB Type-CポートとOSDメニュー表示用のジョグダイヤルを備える
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 背面を低い位置から見ると、後述するスタンド取り付け用のマグネットの厚みが目立つ。ちなみに、実測では3mm強ある

 本製品のもう1つの特徴はスタンドだ。従来モデルのGeeMoniはスタンド類が付属せず、オプションという位置づけだったが、本製品はカバー兼用のスタンドに加えて、マグネットで吸着できるデスクトップ用の専用スタンドも付属する。使い方に応じてどちらも選べるのはなかなかリッチだ。後者は後ほど改めて紹介する。

Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 スタンド兼用のカバー(左)と、デスクトップ用のマグネットスタンド(右)が付属する
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 スタンド兼用カバーはレザー製だ。本体とはマグネットで吸着している
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 利用にあたってはまず画面を覆っているカバーを開く
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 そのまま底部を持ち上げて……
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 カバーの溝の部分にマグネットで吸着させる。後はカバー先端を折り返せば完成だ

 重量は、従来モデルのGeeMoniが実測766gだったのに対して、本製品は公称で約953g、実測では994gと大幅にアップしている。画面サイズが15.6型から16型へと大きくなっていることを差し引いても、スタンド抜きで1kg弱というのはかなりのヘビー級だ。

 パッケージには前述のスタンドおよびカバーに加えて、2種類の接続方法に対応したケーブル、さらにUSB Type-A→Type-CケーブルとUSBタイプのACアダプターまで付属する。文字通りのフル装備だが、そのせいもあってか実売価格は7万6050円(原稿執筆時のGLOTURE公式ガジェットストア価格/税込み、以下同様)とかなりの額だ。この価格をどう評価するかが、1つのポイントとなるだろう。

Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 重量は実測で994gだった。16型とはいえかなりのヘビー級だ
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 スタンド兼用カバー込みだと1358gになる
Gloture モバイルディスプレイ GeeMoni Ultra 16インチ 16型 パッケージにはスタンド2種に加えて接続方法に応じたケーブル2種類、補助給電用のUSB Type-A→Type-Cケーブル、充電器が付属する

 それでは、PCに接続してみよう。

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