次に、SteamDeckの外付けドライブとして使ってみよう。Steam Deckで外付けドライブにゲームをインストールするにはちょっとした手順が必要だが、ここでは割愛する。
さて、筆者が所有するSteam DeckはOLED(有機EL)モデルだが、内蔵ストレージ容量は512GBと心もとない。ゲーミングHDDが使えるのであれば、渡りに舟といったところだ。
試したのは、プレイヤーが何の変哲もない“ヤギ”となって、あらゆるところを破壊し、なめ回し、ときには壁登りなどを楽しむというゲーム「Goat Simulator」だ。必要なディスク領域は2.95GBと、そこそこ大きい。
Steam DeckにP10 Game Driveを接続し、設定でデフォルトストレージとしておく。この状態でゲームのインストールボタンを押すと、本体とP10 Game Driveのどちらにインストールするかを選べるようになるので、デフォルトのP10 Game Driveを選択してインストールしよう。
インストール開始から「プレイ」ボタンが表示されるまでにかかった時間は約1分22秒かかった。その状態でゲームをプレイしてみたところ、ロードに時間がかかったものの、プレイ中はカクつくことなどなく、滑らかにゲームを楽しめた。
いったんアンインストールし、今度は本体にインストールしてみたところ、約1分12秒かかった。P10 Game Driveとの差は、わずか約12秒だ。
最後に、一般的なベンチマークテストで読み書き速度を測定してみよう。測定ツールはおなじみ「CrystalDiskMark 8」(ひよひよ氏作)で、検証機は前述のONEXPLAYER X1 Miniだ。
5回計測して平均値を出したところ、読み出し速度は毎秒125.77MB、書き込み速度は毎秒124.05MBであった。なお、筆者が持っている同じウエスタンデジタル製のポータブルHDD「My Passport Ultra」(WDBBKD0030BBK-JESN/既に生産終了モデル、別型番のモデルは現在も販売中)で測ったところ、読み出し速度は毎秒61.36MB、書き込み速度は毎秒58.74MBであった。
HDDの読み書き速度は遅いとはいえ、ポータブルSSDの7分の1程度の速度である。読み出しの多いゲームをプレイしたい、大容量/高画質の動画を編集したい、といった用途には向かないかもしれないが、それぞれのデータ容量がそれほど大きくない画像の編集や、比較的速度を求められないようなゲームであれば、P10 Game Driveに保存して、直接アクセスして実行できるということが分かる結果となった。
コストを抑えつつ、大容量で速度の(ある程度)出せるストレージを探しているのであれば、WD_BLACK P10 Game Driveを選択肢に入れてもいいかもしれない。
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