同社がネットワークレコーダーという新たな領域に進出した背景にあるのは、視聴環境の大きな変化があるとし、いくつかの市場変化を指摘する。
1つめはレコーダー需要の大幅な減少だ。電子情報技術産業協会(JEITA)の調べによると、2020年には年間187万台だったレコーダーの国内出荷台数は2024年には76万8000台と約6割も減少しており、レコーダー離れが進んでいる。
それと共に映像ソフト市場では、BDやDVDのレンタルやセルが大幅に減少しており、配信比率が8割に迫ろうとしている。
また、ネット動画の普及に伴って、コンテンツを視聴するデバイスが多様化し、TVだけでなく、タブレットやスマホ、プロジェクター、PCディスプレイなどでの視聴への広がりが見られており、AmazonのFire TV StickやGoogleのChromecastなどのストリーミングデバイスの接続率は36%に、モバイルプロジェクターの市場は7年間で1.7倍に拡大しているという市場変化も指摘する。
その一方で、ネット動画に対する不満も増加中だ。見逃し無料配信動画サービスで「TVer」の利用率は59.7%に達し、5年で3倍に増加している。また、AmazonやHulu、Abemaといった動画配信サービス、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サービスにおいても、TVコンテンツの視聴割合が半分以上に達しているという結果が出ている。
しかし、TVコンテンツの配信期間が短ったり、CMがスキップできなかったり、UIが使いづらかったりといった不満の声も出ており、こういった課題を、レコーダーの機能や使い勝手をベースにしたネットワークレコーダーが解決しようというわけだ。
もう1つ見逃せないのが、Z世代においても、TVコンテンツのリアルタイム視聴や録画番組を楽しんでいるという実態があることだ。ネット動画が隆盛となり、TVコテンンツの衰退や、若者のTV離れが指摘されていたりするが、実態としてはTVコンテンツの視聴機会は多い。
同社の調べによると、TV番組をリアルタイムで見たいという回答は、10代〜20代では全世代平均よりもむしろ高く、特に10代では77%に達している。「TV番組をリアルタイムで見て、SNSで乾燥や感情を共有したいというニーズがある」という。
同時に「推し活においても、レコーダーの役割は重要である」と指摘する。推し活をする際には、TV番組を視聴する活動が79.5%と最も多くを占め、映像視聴ではYouTubeが77.5%、次いでTV(地上波/BS/CS)が72%%と続いている。「推し活にも、ネットワークレコーダーが貢献できる」とも述べた。
このように、映像コンテンツの多様化/視聴場所の多様化に加えて、視聴デバイスの多様化といった視聴環境の変化に適応したのが今回のネットワークレコーダーのmiyottoということになる。
月産販売台数は1000台とし、全自動ディーガの1機種の販売台数と同等規模の目標を掲げている。
この分野では先行する製品としては、バッファローの「nasune」があるが、シングルチューナーであるなどの課題があり、miyottoでは昨今の多様化する視聴ニーズに対応した製品になっていることを強調する。
miyottoによるネットワークレコーダーという新たな提案が、市場に受け入れられるのかが注目される。
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