日本向け第2弾のロボット掃除機「Roomba Plus 515 Combo」が5月29日発売 薄型化の秘密は“LiDAR”にあり(2/3 ページ)

» 2026年05月27日 19時45分 公開
[石井徹ITmedia]

薄型化の秘密は「独自LiDARモジュール」

 Roomba Plus 515(本体)の薄型化を果たした秘密は、iRobotが独自開発した「Integrated Line Laser」にある。

 従来、360度LiDAR(Light Detection And Ranging)センサーを搭載するロボット掃除機は、センサーを本体上部に“突出”させて搭載する構造を取る。狭い所に入る際にセンサーを収納できるモデルも存在するが、機構が増えてしまうのでコスト面で不利となる。

 そこでiRobotはRoomba Plus 515では360度LiDARセンサーをあえて搭載せず、前面パネルに2本の光線を発する小型LiDARモジュールを搭載した。光線のうち1本は水平方向のマッピング、もう1本は前方の障害物回避に用いる。視野角は約120度で、本体が回転することで360度を把握できる。

センサー構成が違う Roomba Plus 505(左)とRoomba Plus 515の前面を見比べると、センサーの構成が異なることがよく分かる

 アイロボットジャパンの山内洋氏(経営戦略担当ディレクター)は、Integrated Line Laserを開発した背景をこう語る。

 元々、360度LiDARセンサーは自動運転向けに生まれた技術で、歩行者が飛び出す状況を想定して、瞬時に全周を見る構造となっていた。

 一方で、ロボット掃除機で使う場合、部屋の間取りは状況が大きく変わることはそうそうないので、前方120度で十分な精度が出せると判断した。

 360度LiDARセンサーを省いた空間には水拭き用の清水タンクを配置し、その分だけ水拭き性能も向上している。

2本のレーザー Integrated Line Laserでは、マッピング用と障害物回避用のレーザーを同時に照射する(この画像は、暗視カメラで2本のレーザーを可視化したもの)
Integrated Line Laser 独自開発のLiDARモジュール「Integrated Line Laser」の構造

壁際の掃除もよりしっかりとできるように

 壁際の清掃にも工夫を凝らした。可動式のエッジクリーニングブラシは「PerfectEdgeテクノロジー」と名付けられ、壁に近づくとブラシが本体の“外側”まで張り出すようになった。

 毎分180回転する伸縮式の「DualCleanモップパッド」と合わせ、隅や家具の足元まで掃除できる。山田社長は「日本人は角まで(ごみを)取れないと買わない。ずっと言われてきたことを、今回解決した」と自信を見せる。

ブラシとモップの動き エッジクリーニングブラシとモップパッドの動き。Roomba Plus 515では可動範囲が広がり、より“際”まで掃除しやすくなった

 AutoWash充電ステーションは、Roomba Plus 505 Comboに付属するものと比べて奥行きが約10cm減った。最大約3カ月分のごみを自動収集できる他、モップパッドを約75度の温水で洗浄し、約45度の温風で乾燥する機能も備える。給水/排水も自動で、ユーザーがモップの手入れを気にする場面が少なくなるように工夫されている。

 フロアセンサーがカーペットを検知すると、モップを約10mmリフトアップする機能も備える。

AutoWash充電ステーション AutoWash充電ステーションは最大3カ月分のごみ収集の他、最大75度のモップ温水洗浄、最大45度のモップ温風乾燥に対応する

 2026年夏のRoombaのラインアップは、エントリーのRoomba Mini(直販ストア価格3万9800円から)、ミドルレンジのRoomba Plus 515 Combo(直販ストア価格12万9800円)、ハイエンドの「Roomba Max 705」シリーズ(直販ストア価格9万8800円〜17万9800円)の3層構成となった。最も本体が薄く、吸引力が強いのは515、最も小さいのはMiniとなる。

ラインアップ 2026年夏のRoombaラインアップ。Roomba Plus 515 Comboはミドルレンジに位置する

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