そのため、この高騰が落ち着くのには時間がかかり、一方でユーザーとしては価格をどうにかすることは難しく、PCやメモリの購入時期を遅らせるか、値段に合わせてスペックやモデルを変更するか、運用でカバーしていく必要がある。
例えば、64GBのPCが欲しかったところを32GBで我慢する、32GBのPCが欲しかったところを16GBで妥協するといった対策が現実的だろう。
そういった場合でも、少ないメモリでやりくりしてPCを使う方法はある。Windows PCの場合には、「メモリ領域解放」と呼ばれる、アプリケーションが無駄に確保しているメモリ領域を解放する機能を利用するのが一つの手だ。
Windowsでは、アプリケーションソフトウェアが起動時や動作中に、必要なメモリ領域を動作のために確保する。それが、必要なくなったときに解放されればいいのだが、解放されずに確保されたままということも多い。このため、OSを起動したときにはせいぜい20〜30%程度しかメモリが利用されていないのに、気が付いたら利用されているメモリ領域が70〜80%に達してしまうことになる。
Windowsはストレージにメモリ上のデータを書き出すことで対処するのだが、ストレージはメモリに比べてデータの読み書きが遅いので、ユーザーにとっては動作全体が緩慢になったように感じることになる。そこで、実際には使われていないメモリ領域を解放する「メモリ領域解放」の出番となる。
Windowsには、OSそのものにメモリ領域の解放機能が搭載されているが、Windowsの設定アプリなどにそういった機能は用意されておらず、従来はサードパーティー製のソフトウェアを別途導入する必要があった。しかし、現在ではMicrosoft自身が無償で配布している「Microsoft PC Manager」という無料ツールを利用すると、メモリ領域の解放が可能だ。
具体的には、Microsoft PC Managerの「PCブースト」と呼ばれている機能を利用すると無駄に確保されているメモリ領域が解放され、メモリ利用率を下げることができる。
さらに「スマートブースト」と呼ばれる機能も用意されており、無駄なメモリ領域確保が行われていると判断された時には、自動でPCブーストが実行される。
このMicrosoft PC Managerには、他にもストレージのクリーンアップ機能などさまざまな機能が用意されているので、インストールしてタスクトレイに常駐させておくといいだろう。
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