ASUS JAPANは6月17日、法人向けイベントの「ASUS Summit 2026」を開催し、フラッグシップモデル「ASUS ExpertBook Ultra(B9406)」を筆頭とする新製品と、法人向けビジネス戦略を発表した。
国内外のコンシューマー市場では既に地位を築いている同社だが、今後、グローバル全体で法人市場に力を入れていく方針を示している。では、なぜこのタイミングで、法人市場に力を入れるのだろうか。ASUS Summit 2026の発表内容から、同社の本気度と最新のテクノロジーを導入した製品をひもといていく。
ASUSTeK Computerのジョニー・シー会長は、「品質、革新、信頼が深く根付いている日本市場で認められることは、当社の製品への最大の賛辞である」と語った。AI時代への大きな変革期において、同社は「All in on AI」(AIへの全面注力)のビジョンを掲げ、コンシューマー市場で培った技術力をベースに、法人向けソリューションへの投資を加速させているという。
ASUS JAPANのアルビン・チェン代表取締役社長は、同社が既にコンシューマー市場のみならず、教育市場(シェア23.5%で第2位)や官公庁市場(シェア12%で第3位/いずれもIDC Report Q1 2026より)において飛躍的な成長を遂げていると説明した。
この実績を足がかりに、次なる成長の柱として民間企業(エンタープライズおよびSMB)市場への本格参入を果たす狙いだ。
同社は、品質面へのこだわりにも並々ならぬものがある。2021年からはコールセンターを365日稼働としたのに加え、日本国内へ製品を出荷する前に、電源のテストや付属品の確認を行う独自の追加検査を実施している。
これは「日本のビジネスパーソンが求める高い水準の『信頼』と『品質』に徹底的に応えるための取り組みだ」とチェン氏は述べた。
今回の発表で目玉となるのが、ビジネス向けノートPCの新たな最上位モデル「ASUS ExpertBook Ultra」だ。個人購入が可能な「Pシリーズ」、法人専用窓口での取り扱いとなる「Bシリーズ」がそれぞれ展開される。
Intel最新CPUのCore Ultra X7 358Hなどを採用し、大規模なAIモデルのローカル実行にも対応する。メモリは最大64GB(LPDDR5X)、ストレージには高速なPCI Express 5.0接続のSSD(最大1TB)を搭載し、まさに「攻めのビジネスノートPC」と呼ぶにふさわしいスペックを誇る。
これほどの高い性能ながら、最薄部で約10.9mm、最軽量構成で約990gというスリムかつ軽量なボディーになっており、独自の冷却システム「ASUS ExpertCool Pro」も備える。
約0.15mmの極薄の液晶ポリマーファンブレードを97枚搭載し、従来モデル比で14%拡大した冷却面積と背面3つの排気口により、ターボモード時には最大50WのTDPでの動作を可能にしたという。
ASUS ExpertBook Ultraの左側面。Thunderbolt 4(USB Power Delivery/DisplayPort Alternate Mode対応)、HDMI出力、USB 3.2 Gen 2 Standard-Aの各端子と3.5mmオーディオジャックを配置するこれらにより、薄型軽量モデルでありながら、動画編集や高度なデータ分析でも高いパフォーマンスを維持できるという。さらに、ささやき声より静かな28dB以下の静音性(スタンダードモード時)も実現しているとのことだ。
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