“縦2眼”で広角20mmから望遠120mmまでカバーするジンバルカメラ「DJI Osmo Pocket 4P」を試す:武者良太の我武者羅ガジェット道(4/4 ページ)

» 2026年06月30日 12時23分 公開
[武者良太,ITmedia]
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17ストップのダイナミックレンジは夜景撮影に効く

 1型センサー側は17ストップという、プロ用シネマカメラ級のダイナミックレンジを実現しているといいます。なお、Osmo Pocket 4は14ストップなので、流用ではなく新たなセンサーを採用していることになります。これはOsmo Pocket 4Pを使って一番驚いたところです。P=PROのモデルという意気込みを感じます。

 輝度差が大きな場所で夜景撮影してみましたが、通常であれば空がもっと黒く沈むシーンであっても雲のニュアンスが残っていますね。これは優秀です。

photo 広角レンズカメラ・1倍・ISO 1600・焦点距離7mm・f/2・SS 1/6
photo 望遠レンズカメラ・3倍・ISO 800・焦点距離16mm・f/1.8・SS 1/15

 ところでOsmo Pocket 4PにはLEDライトが付属しています。暗い場所での自撮り時に顔を明るく照らしてくれるアイテムですが、広角カメラセンサーの性能が高いだけに悩ましい。スマートフォンで撮影する際にLEDが自動点灯するような場所であっても、広いダイナミックレンジが機能するため、ライトの効果が見えづらいことがあるのです。

photo ジンバルアーム後部に接続する専用LED。
photo 光量や色温度はボタン、またはタッチディスプレイから操作する。

 LEDを点灯させたときの方が、確かに顔が明るく写っているのですが、LEDがなくてもアリといえばアリですね。

photo LED点灯なし、広角レンズカメラ・1倍・ISO 100・焦点距離7mm・f/2・SS 1/240
photo LED点灯あり、広角レンズカメラ・1倍・ISO 100・焦点距離7mm・f/2・SS 1/240

流体を撮りたくなる4K 8倍スロー

 4K/240fpsの映像を8倍(30fps)にするスロー撮影も、Osmo Pocket 4Pのストロングポイントです。とはいえこの性能はOsmo Pocket 4でも実現していました。注目するべきはここから、望遠カメラレンズ側でのスロー撮影です。

1倍4K60
1倍4K240

 望遠カメラレンズ側の場合は4K撮影時に200fps→24fpsの8倍スローとなりますが、光学レンズならではのシャープな映像でありながら、これだけ滑らかな動きをフレーム補間することなくピュアなまま撮影できるジンバルカメラは、Osmo Pocket 4Pだけ、唯一無二の存在です。

3倍4K60
3倍4K200

 さらに、1/1.28型センサーの望遠カメラレンズ側も、十分なダイナミックレンジ性能を誇ります。花火が燃えているシーンを撮影したところ、映像作品作りにそのまま使えそうなクオリティーの映像となりました。

 火の粉の影響を受けにくい距離から撮れるし、レンズカバーが交換できる構造でもあるし、Osmo Pocket 4Pによるエクストリームなスロー映像撮影は流行るかもしれませんね。

200-24fps3倍

Osmo Pocket 4PとLuna Ultra、どっちを買う?

 歩いているときのブレ補正は、DJIに限らず他のメーカー製を含めてほとんど差がありません。だからこそ、他の機能/性能で魅力を出していく必要があるジンバルカメラですが、Osmo Pocket 4Pは、光軸をそろえた縦2眼カメラレンズ、望遠域でも正確なトラッキング、広大なダイナミックレンジがもたらす4Kと、8倍スローの撮影品質という強みを形にしてきました。

「Osmo Pocket 4P」徒歩ブレ4K60

 ライバルとなるLuna Ultraは、8K/30fpsでの撮影が可能、コントローラー部が脱着してリモコンとして使える、オプションによるヘッドトラッキングが可能といった魅力があります。

 今回、2台を直接使い比べたわけではないので、あくまで雑感となりますが、ガジェットとしての面白さという点では、Luna Ultraに軍配が上がります。しかし、純粋に動画や写真を撮るためのカメラとして考えると、Osmo Pocket 4Pのトータル性能の方が勝っていると感じています。

 後はユーザーの判断次第です。ぜひショップに出向いて両機を使い比べてみて、自分のライフスタイルにピッタリのジンバルカメラを見つけてください。

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