白い「Osmo Pocket 4P」をDJIのグローバル本社「Sky City」で見てきた ハッセルブラッドを統合する真の狙い:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/4 ページ)

» 2026年06月22日 16時35分 公開
[武者良太,ITmedia]

 DJIの新型ジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」の国内発売に期待が高まる中、中国・深センにあるグローバル本社「DJI Sky City」にて、ホワイトモデルの実機をいち早く確認してきました。

photo 白いボディーによって視覚的な圧迫感が軽減されたOsmo Pocket 4P

 展示されていた白いOsmo Pocket 4Pは、色確認用のサンプルではなく、発売予定の製品とのこと。従来のOsmo Pocketシリーズはこれまで黒いボディーでしたが(Osmo Pocket 2には白モデルが存在しましたが)、白モデルであれば、2眼化によってトップヘビーになった本体でも、街中でも目立ちにくく、気負うことなく使えそうだと感じましたね。

 今回、日本のメディアやジャーナリストの一員として、DJIが主催したメディアツアーに参加し、同社本社を訪問する機会を得ました。Osmo Pocket 4Pの詳細なレビューはあらためてお届けするとして、本記事ではDJI本社で見えてきたもの、そしてDJIという企業が今どこへ向かっているのかを整理します。

深センの空に浮かぶ、DJI本社「Sky City」

 DJI Sky Cityは、著名な建築設計事務所であるフォスター・アンド・パートナーズ氏が設計したDJIのグローバル本社です。6年の建設期間を経て、2022年に開業しました。44階建てと40階建てのツインタワーで構成され、オフィス、研究開発施設、ドローンの飛行試験スペース、ショップやラウンジを備えます。

photo 中央にある2つのビルがDJI Sky City。中国語名は「天空之城」。その名の通り、天空の城ラピュタから名付けられたとのこと

 2つのタワーは高さ約105mの位置にある、全長約90mのスカイブリッジで結ばれています。そこから見下ろす深センの街は、EV/自動運転/配送ロボット/巨大な研究開発拠点が立ち並ぶ、最先端テクノロジー都市そのものです。

photo 片方がオフィス棟で、もう片方が研究開発棟
photo スカイブリッジからの景観

 外観上の最大の特徴は、建物の中心部からオフィス空間が張り出す構造にあります。メガトラスと吊り構造によって、複数の巨大なモノリスが空中に浮かんでいるように見えます。

 ドローンメーカーの本社として「空中にあるオフィス」というコンセプトを建築で体現しているといえるでしょう。また、この構造は見た目だけのものではなく、柱の少ない広い空間を確保することで、研究開発や試験スペースの自由度を高める実用的な効果も持ちます。

 エレベーターにも独自の工夫があります。DJI Sky Cityでは、1つのシャフトに2基のかごが入る「ツインリフトシステム」を採用しています。行き先フロアを選ぶと乗るべきエレベーターが自動で指定され、途中停止を最小化することで移動効率を高めています。また、高層ビルのコア部分をコンパクトにまとめることで、オフィスとして活用できる床面積の拡大にも寄与しています。

 建築物としての評価も高く、2023年にはArchDailyが主催する建築賞の中国版で1位を獲得するなど、国際的な建築賞を複数受賞し、世界的な評価を得ています。単に未来的な外観が評価されたのではなく、グローバル本社機能、研究開発拠点、従業員のための空間、そして環境性能を統合した設計が評価されてのことです。

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