Live 780NCのANCは「True Adaptive Noise Cancelling 2.0」と名付けられた第2世代になっている。6基のマイクで周囲の環境ノイズをキャプチャしてフィルタリングするほか、周囲の音を分析してリアルタイムにANCの強さを自動調整するとのことだ。
ANCの強さは自動調整だけでなく、手動で調整することもできる。外音取り込みモード(アンビエントアウェア)、装着したまま会話をしやすくするトークスルーも搭載しており、ボタン操作またはアプリから切り替えられる。
実際のANCの効き具合についてだが、低音域のモーター音などはしっかりと低減される一方で、中高音域はやや弱めだ。人の話し声などは若干気になる。その一方で、ANC特有の圧迫感は少なめで、長時間の使用でも不快感を覚えにくい印象を受ける。
Live 780NCは40mm径ダイナミックドライバーを内蔵し、ストリーミングサービスやハイレゾ音源をワイヤレスで高品質に再生できる。
音質のパーソナライズには、「Personi-Fi 3.0」を利用可能だ。アプリ上で音の聞こえ方をチェックし、聞こえづらい帯域の音を増幅して自分に合った音を自動生成する仕組みだ。通常のイコライザーとの併用も可能となっている。ただし、LDAC使用時は空間サウンドやPersoni-Fi、アダプティブEQなどが利用できない点には注意が必要だ。
実際の音質に関しては、低音が強めで高音域はややシャカシャカとした印象だ。もっとも、Personi-Fiやイコライザーの調整で印象は大きく変わる。
通話時には、ビームフォーミングマイクや風切り音を抑える設計、そしてAIが学習したアルゴリズムを組み合わせた「Perfect Call 2.0」により、周囲の環境ノイズを低減した通話品質を実現するとのことだ。
通話品質についても、実際にLive 780NCを利用して自分の声を録音して確認してみたところ、周囲の騒音はしっかりとカットされ、自分の声が明瞭に録音されていた。なお、通話相手に聞こえる自分の声を「ナチュラル」「パワフル」「ブライト」の3種類から選んで調整できる機能も用意されている。
連続再生時間はANCオン時で約50時間、ANCオフ時で約80時間とされている。通勤や通学用途であれば、週1〜2回の充電で十分まかなえる水準だ。急速充電にも対応しており、5分の充電で約4時間の再生が可能になる。
JBL Live 780NCは、JBLのミドルクラスに位置するオーバーイヤーヘッドフォンで、ANCやバッテリー、コーデック対応など主要な仕様を一通り強化したモデルだ。価格は2万7500円で、同クラスのヘッドフォンとしてコストパフォーマンスも高い。
最大80時間というバッテリー持続時間は実用上の余裕を生み出すポイントで、充電頻度を気にしたくない人には向いている。Personi-Fi 3.0による音質パーソナライズも、イコライザー設定が面倒に感じるユーザーには便利な機能だ。
Bluetooth 6.0とLE Audioへの対応は、現時点では対応機器が限られるため恩恵を実感しづらいが、規格の普及を見据えた将来性という意味では強みと言える。同時発売のオンイヤーモデル「Live 680NC」(1万9800円)も用意されており、装着スタイルや予算に応じて選択肢を比較してみるのもいいだろう。
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