オフィスで動作する機器のうち、ネットワーク機器は消費電力量の節減が難しい。単純に止めてしまうと、業務が成り立たなくなってしまうからだ。NECはポートごとの最大通信速度を時間帯に応じて変更可能とすることで消費電力量削減を図ったルーターを発売する。
NECは2012年6月7日、企業向けルーターの新製品「UNIVERGE IX2215」を2012年8月から発売することを明らかにした(図1)。価格は11万8000円(税別)。
特長は消費電力量が少ないという点。最大2Gビット/秒で通信する能力を持ちながら、消費電力は最大18Wに抑えた。
さらに、ポートごとに通信速度の上限値を設定する機能を備える。この機能はスケジュールで制御することが可能。夜間や休業日など、ルーターをほとんど使わないときに限って通信速度を低く設定することで、さらに消費電力量を抑えることができる。
ポートの通信速度は10Mビット/秒、100Mビット/秒、1000Mビット/秒、最高性能の4種類から選択して設定できる。ポートの通信機能を完全に停止させ、さらに消費電力量を削減することも可能。同社は、夜間や休業日にポートの通信速度を落とし、一部のポートを停止させることで、消費電力量を30%以上削減できるとしている。
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