ボタン1つでお肉もキレイ、4光源のLEDLED照明(2/2 ページ)

» 2014年09月18日 09時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
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なぜ2種類の光を出せるのか

 青色LEDと、黄色に発光する蛍光体を組み合わせた一般的な白色LEDチップを使うだけではこのような光を出すことは難しい。「当社は近紫外線から近赤外線まで、発光スペクトルの幅が狭いLEDチップを複数組み合わせて、製品ごとに用途に応じた光を作り出せるように設計している*2)。機能性LED光源技術であり、『波長選択・加算方式』と呼ぶ。Tino4000HRでは、三原色に相当するLEDチップと白色LEDチップの合計4つを組み合わせた。白色LEDチップを中心に光を作り、三原色のLEDチップを補助的に使って演色性やおいしく見える光(図2)を実現している」(インテックス)。

*2) 例えば近紫外(波長350〜400nm)や青(450〜500nm)、緑(500〜550nm)、黄緑(550〜600nm)、赤(600〜650nm)、少し紫がかった赤(650〜700nm)、近赤外(800〜900nm)という7種類のLED光源から用途によって選択できるという。この手法を用いて、一般的な照明とは異なる製品も製造している。農業・園芸産業での防虫用途、食品製造産業で防虫衛生用途、半導体産業の製造ラインでの労働環境改善などに向く照明などだ。

図2 肉をおいしく見せる光の効果 出典:インテックス

40形で消費電力は20〜27W

 Tino4000HRの色温度は5000K(ケルビン)。いわゆる昼白色だ。全光束は2100lm(ルーメン)、直下照度は400lx(ルクス)以上だという。消費電力は20〜27W。寸法は1198×28mm。

 「ショーケース用途では(40Wの蛍光灯に相当する)40形が多く使われているため、まず40形の製品を発売する。蛍光灯と同じG13口金を備えた灯具に装着することも可能だが、その場合はRa96の光のみを出力する」(インテックス)。

 Tino4000HRのサンプル価格は1万5000円の見込み。専用灯具は形状などに応じて5000〜1万円だとした。

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