水素社会実現に向けて参入する多くの企業が、既存のエネルギー産業の枠組みを変える大規模なエネルギーインフラの実現を目指しているが、パナソニックは既存のエネルギーインフラの代替となるような領域に進出するつもりはないという。
宮部氏は「将来的には家庭や施設などでそれぞれ必要な電力やエネルギーを賄う分散型エネルギー社会が到来すると考えている。その意味で家庭や、それぞれの施設に向けて水素の製造、貯蔵、利用が一環して行えるような技術開発を中心に進めていく」と述べている(図11)。
エネファーム、純水素燃料電池、光水素製造装置の3つの技術を核に、水素の製造、貯蔵、利用のバリューチェーンをつないでいく方針だ。
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