長野県の節電・省エネ活動、地道な取り組みでピーク電力量を大幅削減スマートシティ(2/2 ページ)

» 2015年10月28日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]
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2011年から電力を大きく削減

 長野県ではこの活動を始めた2011年以降、最大電力の抑制が進んでおり、節電・省エネの定着が進んでいることがうかがえる(図2)。

photo 図2 長野県における夏季の最大電力推移 出典:長野県

 また、今夏の最大電力発生日における電力の使用状況をみると、ピーク時間帯を中心に、1日をとおして2010年夏の最大電力発生日を下回っている(図3)。

photo 図3 中部電力管内最大電力 出典:長野県

 今夏の気象は6〜8月の3カ月間の平均気温は平年並みだったものの、7月中旬〜8月上旬の1カ月間は、記録的な暑さとなった。この1カ月間は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多く、日中の気温が上昇し、特に諏訪の日最高気温の平均は、31.1度となり、比較可能なデータがある1976年以降では、4番目の高さだった。8月中旬以降は、前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多くっている。なお、2013年および2014年度は、暑さが厳しく、中部電力管内全体は、気候の影響を大きく受けていることがうかがえる(図4)。

photo 図4 夏の最大電力発生日における一日の電力推移(中部電力 長野支店管内) 出典:長野県
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