生協が太陽光発電で自家消費、購入電力も再生可能エネルギーに自然エネルギー

パルシステム神奈川ゆめコープは配送拠点の麻生センターと藤沢センターに、自家消費用の太陽光発電システムを導入する。再生可能エネルギーを電源とする電力の購入と太陽光発電を活用を進め、再生可能エネルギーの使用比率を高めていく。

» 2016年02月18日 09時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 自家消費用の太陽光発電設備を導入するのは、「麻生センター」「藤沢センター」の2カ所。2016年2月をめどに屋根にパネルを設置する。この設備で発電した電力は売電せず、PCや冷凍設備などセンター内で使用する電力の一部として使用し、再生可能エネルギーの自家消費を行う計画だ(図1)。

図1 太陽光発電設備を設置する藤沢センターと麻生センター出典:パルシステム神奈川ゆめコープ

 設置する太陽光発電設備の出力は藤沢センターが72.8kW(キロワット)、麻生センターが52kWで、ともに京セラ製のパネルを採用する。設備の導入により施設の電力使用量のうち藤沢センターは約22%、麻生センターでは約17%を再生可能エネルギーに置き換える見込みだ。

 両センターはパルシステム東京の子会社で、小水力やバイオマス発電所などを主な電力源とした新電力会社の「うなかみの大地」から電力を購入している。両センターを含むパルシステム神奈川ゆめコープの所有する11カ所の配送センターうち、8カ所がうなかみの大地からの電力購入に切り替えているという。

 配送センターへの太陽光発電設備の設置は、今回の2カ所を含めると合計4カ所になる。最初に導入したは川崎市の「宮前センター」(2013年)で、続いて横浜市の「横浜中センター」に設置した(図2)。この2カ所については、発電した電力を売電している。パルシステム神奈川ゆめコープでは、今後も購入電力、自家消費電力の両面から事業運営で使用する電力の再生可能エネルギー化を進めていく方針だ。

図2 太陽光発電設備を備える配送センターの一覧 出典:パルシステム神奈川ゆめコープ

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