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» 2016年05月27日 16時00分 公開

省エネ機器:蓄電池連携“停電対応”冷蔵庫を発売する、シャープの勝算 (3/3)

[三島一孝,スマートジャパン]
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シャープの勝算はどこにあるのか?

 太陽光パネルを中心としたエネルギー関連事業は、単純な製品の販売だけでは、全体的に市場環境は厳しくなってきている。それでも鴻海精密工業およびシャープがエネルギーソリューション事業に勝機を見いだした理由はどこにあるのだろうか。

 エネルギー産業全体が単品ではなく全体的な価値を訴求する「ソリューション」へとシフトする中、シャープとしてもソーラーだけでなく蓄電池やHEMSなどと組み合わせたソリューション提案の強化を推進。その中でシャープでは、ソーラーや蓄電池、HEMSなどに加え、各種家電製品を製品ポートフォリオとして抱えているため、家庭のエネルギーを一元的に管理・運用できる可能性がある。

 家庭用のエネルギーに関しては、政府が「2020年に標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を目指す」という方針を示しており、補助金も用意されていることから、ZEH対応が広がりを見せるものとみられている。一方で、ソーラーなどの分散型電源が増え、蓄電池の設置が広がれば、電気を家庭で作って家庭で消費するという「自家消費」型の環境が生まれてくる。

 こうした環境に対して、家庭内のエネルギーにおいて発電(ソーラー)、蓄電(クラウド蓄電池システム)、制御(HEMS)、使用(省エネ家電)などのキーコンポーネントを全てそろえている企業はそれほど多くはない。自家消費時代の住宅向けエネルギーソリューション市場にシャープはかけているといえる。

photo 図4 シャープが目指すホームエネルギーソリューション(クリックで拡大)出典:シャープ
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