最近は民間企業のあいだで大規模なソーラーカーポートを導入する事例が増えてきた。双葉電子工業は千葉県の工場の構内に、従業員が利用する1200台分のソーラーカーポートを設置している(図5)。2015年6月に運用を開始して、発電能力はメガソーラー級の1.7MW(メガワット)もある。
商業施設の駐車場にもメガワット級のソーラーカーポートが誕生している。茨城県にある「あみプレミアム・アウトレット」では、500台分のスペースにソーラーカーポートを設置した(図6)。1台分の屋根に搭載した太陽光パネルは約2kWで、全体で1MWの発電能力になる。2016年3月に駐車場の運用と発電を開始した。
首都圏を中心に新たな太陽光発電の導入場所として、屋外の駐車場を活用する方法は有効だ。野ざらしの駐車場と比べると、夏の暑い時期には車内の温度上昇を抑える効果もある。導入事例が増えれば施工コストの低下が期待できるため、今後ますます広がっていく可能性は大きい。
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