DiOは陸屋根であれば規模を問わないので、個人宅からビルの屋上まで、さまざまな建物が対象となる。ただし、参加者の安全確保の観点から、次の3点が条件となる。パラペットの立ち上がりがあること(手すり代わりになる周縁部の壁)、屋根へのアクセスが可能なこと、建物高が20m(メートル)以下であることだ。なお、ユーザー側の施工参加にあたっては、万一に備えての保険も用意されている。
たまエンパワーでは、DiOならではの意義が発揮される場所として、企業や教育機関、マンションなどの建物を挙げる。会社であれば、「社員を巻き込んでDiO施工をすることにより、再エネによる環境対策をローコストで実現でき、社員の環境意識啓発にも活用できる」。大学であれば、「施設のエネルギー対策に加え、ゼミや環境関連科目のカリキュラムの一環として、学生を巻き込んでの実施が可能」だとする。マンションであれば、「防災意識向上のため、住民自ら施工することが想定される」という。
同社では今後、DiOの普及を地域とともに進めるべく、ネットワークを拡げていく。地域の施工店を「施工パートナー」として組織化するとともに、市場開拓や参加者の取りまとめを行う「展開・仲介パートナー」を募集する。市民電力や商店会、マンション管理組合、リフォーム業者、建築・設計事務所などにも、幅広く呼び掛けていく方針だ(図4)。
「みんなで作る」という体験は、再生可能エネルギーを地域に根付かせていく上でも重要な意義をもつ。DIY(Do It Yourself)文化が浸透している欧米とは違い、何事につけ専門家に任せてしまうことの多い日本にあって、DiOがどれほど受け入れられていくのか注目されるところだ。
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