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» 2016年12月13日 07時00分 公開

スマートホーム:エネルギー自給率100%、ZEHを超える「電力不安ゼロ」住宅 (3/3)

[陰山遼将,スマートジャパン]
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20年間で光熱費に1000万円以上の差

 積水化学の試算では、この新型蓄電池の導入でエネルギー自給率は91%まで高まるとしている。では、残りの9%は何で賄うのか。そこで利用するのが電気自動車(EV)だ。100% EditionはV2Hシステムがセットになっており、蓄電池容量30kWhの日産自動車のEV(リーフ)を利用した際に、エネルギー自給率100%を達成できる想定になっている。新型蓄電池とリーフを合計して、住宅に容量42kWhの蓄電池を導入するというかたちだ。こうして日中に蓄電した電力を、夜間に利用することで自給率を高められる。

 100% Editionの価格は価格については、3.3m2(平方メートル)当たり税別80万円台からが目安となる。価格には建物本体材料費、工事費、太陽光発電システム、蓄電池、全室空調システム、V2Hなどの製品価格も含まれている。延床面積が50坪、土地面積30坪程度から建設が可能だという。販売地域は北海道、沖縄、本州の多雪地域以外が対象となる。

 100% Editionを利用した場合、積水化学のモデルによる試算では、太陽光発電の売電などにより年間26万円の黒字になるケースもあるとしている。この場合、一般的な太陽光発電システムなどを搭載しないオール電化住宅と比較し、20年間の合計で1250万円の電力コスト削減が可能だという(図5)。

図5 電力コストの削減例(クリックで拡大)出典:積水化学工業

 商品説明を行った、積水化学 上脇太 執行役員 住宅カンパニー商品開発部長は「2012年と2015年を比較すると、台風やゲリラ豪雨などが多発した影響もあり、国内の住宅停電件数は2倍以上に増えている。さらに震災などの影響もあり、今後は停電した際でも普段通り暮らせる住宅のニーズが高まるのではないかと見ている。100% Editionであれば、天候が安定していれば長期の停電でもほぼ普段通りの暮らしを送ることが可能であり、快適性の両立も目指した。停電時でも空調や給湯など、200Vの家電も利用できる。また、電気料金が上昇した場合でも、その影響を最小に抑え、電力コストを大きく削減できるメリットもある」と述べている。

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