2MWを15分で完了、異常を即解析する太陽光ドローン検査太陽光

パシフィックネット(東京都港区)はドローンを利用した太陽光パネルの検査サービスを開始する。赤外線カメラを搭載したドローンを活用し、2MWのメガソーラーを15〜20分で検査できるという。その場で画像データを解析して異常を瞬時に把握することも可能だ。

» 2017年01月13日 11時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 パシフィックネット(東京都港区)は2017年1月から、ドローンを利用した太陽光パネルの検査サービス「ドローンアイ」の提供を開始する。ドローンアイを開発するエナジー・ソリューションズのパートナーとして展開するもので、提供地域は全国としている。

 ドローンアイは太陽光発電所に設置されているパネル全数の赤外線検査を、ドローンにより実施するサービス。赤外線カメラを搭載したドローンを使用して、パネルの熱分布を画像データとして収集する。この画像データを解析して熱異常が見られるパネルを特定する仕組みだ。作業者が個々にパネルを検査する場合と比較して、作業時間の短縮とコスト削減が可能となる。

図1 ドローンアイで検知できるトラブルの例(クリックで拡大) 出典:パシフィックネット

 検査時間の目安は2MW(メガワット)級の太陽光発電所で15〜20分程度。クラウドコンピューティングなどを活用し解析時間の短縮も図り、検査から報告書の提出までを短時間で実現できるとしている。また、画像データの解析は短時間で行えるため、不具合が見られるパネルが見つかった場合、その場で原因の把握と対策も行えるとする(図2)。

図2 (クリックで拡大) 出典:パシフィックネット

 事前にドローンの航行経路を設定し、検査時は自動航行で赤外線撮影を行う。また、検査履歴および結果はすべてクラウドコンピューティング上に保存されるため、後から参照することも可能としている。

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