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» 2017年03月07日 11時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:タフになったブラザーの燃料電池、水素の地産地消にも (2/2)

[陰山遼将,スマートジャパン]
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岐阜県で水素の地産地消を推進

 より大型の据え置き型の燃料電池システムを活用した、水素エネルギーの地産地消を目指したプロジェクトも進行中だ。ブラザー工業は2016年7月に、岐阜県、八百津町、岐阜大学、清流パワーエナジー、森松工業と共同で「水素社会の実現に向けた産学官連携協定」を締結している。再生可能エネルギー由来の水素を活用した地産地消型エネルギーシステムの構築を目的とした協定だ。

 この取り組みの一環として、定格出力電圧380V、最大負荷容量4.4kWと高出力型の燃料電池「BFC4-5000-DC380V」を八百津町の防災センターに導入し、コージェネレーションシステムを構築した。燃料電池システムで発電した電力を施設で利用し、排熱を活用してお湯を供給する。燃料として、地域の再生可能エネルギー電源の電力を利用して生成した水素を活用する計画だ。2017年4月をめどにシステムの稼働がスタートするという。

岐阜県八百津町の防災センターに導入したシステムの概要(クリックで拡大)

手で押せる「ワゴン型」も披露

 この他、ワゴン型の燃料電池システムも参考出展した。AC出力100V、最大負荷容量700Wの燃料電池システムで、発電ユニットと燃料ユニットをタイヤ付きのワゴン型にパッケージ化したものだ。重量は約120〜130kg(キログラムで)、大人一人で押して動かすことができる。

ワゴン型の燃料電池システム(クリックで拡大)

 燃料電池システムは、他の非常用発電機のように排気ガスが出ない他、騒音も少ないというメリットがある。展示型のワゴン型燃料電池システムはこうしたメリットを生かし、イベント会場やオフィス、店舗などでの利用に向けたものだ。正式な価格や販売時期などは決まっていないが、既にフードコートの運営企業などからの引き合いがあるという。

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