今後は風車の量産体制構築のため資金調達も推し進める。2018年2月には第三者割当増資によって約2.8億円の資金調達を実施した。引受先はリアルテックファンド、三井住友海上キャピタルとTHKで、事業会社からの出資は今回が初になるという。
今後も資金調達を計画し、2019年度には5億円超の調達を予定する。これら資金によって、10kW機の量産設備投資や人員増強を行い、2020年には量産販売の開始を目指す。また、2025年をめどに100kW級、2030年をめどにMW級の垂直軸型マグナス式風力発電機を製品化する構想を示した。
チャレナジーでは、2021〜2022年度をめどにIPO(株式公開)も目指している。IPOを見据えた販売計画について清水氏は、「2018年に10機程度、2019年に40〜50機程度、(量産が開始する)2020年には100機クラスの受注を見込む。(この見込みは)日本とフィリピンの市場情勢から判断しているが、世界的に風力発電市場は伸び傾向にあるので、もっと上を狙えるかもしれない」と自信を見せた。
強風でも発電できる「台風発電」実現へ、マグナス力を利用した垂直軸型
台風や爆弾低気圧でも発電、IoTと機械学習を活用する次世代風力
台風に負けない風力発電に挑戦、バイオマスで島のCO2を減らす
風力発電の規格を国際基準よりも厳しく、台風や乱気流に対する安全性を向上
風車の直径103メートルでも台風と落雷に強い、日本仕様の風力発電機
落下した風車は直径83メートル、運転開始からわずか2年Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10