最適な生涯保全計画を支援、日立が火力発電の制御向け新サービス：IT活用

日立製作所は、火力発電所などの制御システムの最適な生涯保全計画（ライフサイクルプラン）を支援する新しいサービスを開始する。

[長町基，スマートジャパン]

　日立製作所は、社会インフラ設備を支える制御システムの最適な生涯保全計画（ライフサイクルプラン）を支援する「制御システム安定稼働サービス」を、2018年4月2日から販売開始すると発表した。サービスの第1弾として、鉄鋼、火力発電および鉄道分野向けに提供し、順次、他分野への適用を拡大する。費用は個別見積もりとなる。

　同サービスは日立パワーソリューションズと日立システムズとともに、顧客に納入した制御システムの運用・保守をサポートする体制を新たに構築。日立グループのOT（Operational Technology）とIT（Information Technology）に関する技術・ナレッジを結集し、独自のサポートプラットフォームを活用しながら、専門技術者が顧客のシステムの問題解決に対応するという。

　具体的には、制御システムに関する問い合わせを24時間365日対応する統合窓口「Hitachi Control System Service Center（HCSSC）」で一括して受け付け、豊富な経験を持つエンジニアが、障害箇所の特定から復旧、原因調査といった障害時の対応や、定期点検といった運用・予防保守などの支援を行う。

提供するサービスの概要　出典：日立

　サービスの提供に向け制御システムの運用・保守に関わるさまざまな技術情報や対応履歴を蓄積・共有できるサポートプラットフォームも構築。これにより複雑化する制御システムのハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションの問題に対して迅速に対応する他、顧客にとっても運用・保守に関するナレッジの蓄積・共有や、適切な部品在庫管理が可能としている。