「地上設置」の事業用太陽光発電(10kW以上)について、設置年別に資本費とその内訳を見ると、特に太陽光パネル費用の低減が大きく、2013年から2023年までの低減率は▲53%である。
太陽光パネル(単結晶シリコン・モジュール)の国際市況は、昨年9月時点の平均スポット価格0.148$/W(2.10万円/kW)から、本年9月時点では0.096$/W(1.36万円/kW)へと、ドルベースで約35%減少しており、これを反映したものと考えられる。
また、工事費はこれまで明確な低減傾向が見られなかったが、2024年には10%程度の低減が確認された。これは、高圧・特高と比べてkWあたり工事費用平均値が近年割高であった低圧(10-50kW)の案件数・案件比率が減少したことが一因と考えられる。
「屋根設置」太陽光(10kW以上)は、パネル費用及び工事費において、2024年は前年から増加している。この理由は明確ではないが、太陽光パネル国際市況の以前の上昇の影響が遅れて現れた可能性がある。案件数としてかなり小さいことにも留意が必要である。
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