ソーラーシェアリングの最新統計が公開 許可件数や営農状況の動向は?ソーラーシェアリング入門(74)(2/3 ページ)

» 2026年01月09日 07時00分 公開

営農型太陽光発電設備の設置者と営農者の動向

 こちらも対前年度比で顕著な変化が見られており、設備の設置者として「発電事業者(県外)」が大きく減少しています。「発電事業者(県内)」が微減だったのに対して、「発電事業者(県外)」は200件の減少となっており、地域外からの投資が大きく減っていることが分かります。FITの調達価格が下がり続けていたこともあり、投資家への建て売り・分譲型の営農型太陽光発電というビジネスモデルが成立しにくくなったのかもしれません。設備の設置者における発電事業者と農業者・農地所有者の比率については、発電事業者の割合が対前年度比で3%増加しています。

発電設備の設置者と営農者の状況 出典:農林水産省

営農型太陽光発電設備の下部農地の営農者の区分

 令和4年度に「担い手」の比率が大きく増加した下部農地の営農者の区分は、今回も同様の傾向が続きました。令和5年度は「担い手」の比率がついに6割を超えて63%となり、前年度(57%)から6%増加しています。ここは引き続き、特定営農型太陽光発電設備の条件を満たすためといった理由から、「担い手」を営農者とする事例が増加していることが背景にあると推測されます。

下部農地の営農者の区分 出典:農林水産省

営農に支障のある割合は引き続き増加傾向に

 毎年話題になり、政治・政策議論が行われる各所でもよく取り上げられるデータです。今回、下部農地への営農の支障の割合は引き続き増加しており、ついに1,000件の大台に乗る1,221件(24%)となりました。構成比としては「その他」の比率が減少し、単収減少・生育不良(営農者に起因)が増加しています。事業開始から何年目の事業がこれに該当しているかは分かりませんが、これらの事例については令和6年度の農地法改正による規制強化を受けて、今後改善されていくかどうか注視して行きたいと思います。

営農に支障のある発電設備の割合 出典:農林水産省

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