営農支障と同じく話題になるこちらのデータ、大まかな作物の構成比率には変化がありません。令和4年度には大きく増加した「さかき・しきみ」が、令和5年度は件数ベースで前年度の半分程度となった一方で、「野菜・いも類」が伸びています。
その他に「果樹」と「土地利用作物」が伸びているほか、「牧草」や「しいたけ、きくらげ」も増加傾向です。この点は営農型太陽光発電の普及とFIT調達価格の低下が進む中で、徐々に選ばれる作物の傾向が変化してきた可能性も示唆されます。
毎年公開時期が後ろ倒しになり、ついに年末公開となった営農型太陽光発電の最新統計データですが、令和5年度は概ねFIT制度の特定営農型太陽光発電設備の影響が引き続き強く出たと推測される結果になったと思います。この統計データは、営農型太陽光発電事業に必要な一時転用許可申請の事例を集計していることから、今後Non-FIT/FIPの案件が増えてきても営農型太陽光発電の正確な動向を把握することができます。
新規許可件数については、おそらく令和6年度にかけても特定営農型太陽光発電設備の新規案件の減少に伴って、許可件数の減少が続くのではと予想しています。昨年は「増加」を予想しましたが、想定以上に令和2年度と令和3年度に積み上がった7000件以上の特定営農型太陽光発電設備の運転開始が進まず、脱炭素先行地域事業などを含むPPA案件が増えるのもこれからという時期のデータなので、予想を修正したいと思います。
とはいえ、ここ2年ほどで営農型太陽光発電への大手企業の参入も加速しており、高圧規模のPPA案件も増えつつある中、今後は「FIT終盤戦」を経て「本格的な普及期」へと進んでいくことになるでしょう。
あらためて考える営農型太陽光発電の「これから」
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今年は小田原市で開催!「ソーラーシェアリングサミット2025」開催レポートCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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