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» 2014年01月29日 10時00分 UPDATE

一生お金に困らない「華僑」の思考法則:お金持ちは、子どもの養育費も投資の1つ

華僑が子どもの教育に力を注ぐ背景には、異文化の中でたびたび差別的な扱いを受けてきたという歴史があります。高学歴であれば外国人でも一目置かれることが経験上わかっているので、子どもを守るためにお金を惜しまずせっせと勉強させるのです。

[大城太,Business Media 誠]

集中連載『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』について

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 本連載は、2013年10月31日に発売した大城太著『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

 日本人だからこそ分かる華僑の行動法則。大物華僑の元で超実戦的な修行を積み、独立した初年度から年商1億円を稼ぎ出した著者が、自らが実践し、成果を出した「華僑の思考法則」を紹介します。

 破天荒な行動には理由がある。「スケジュールは常に空けておく」「とにかく“借り”をたくさん作る」「人を見るときは目ではなく、口を見る」「嫌いな人にこそ接近する」「ペットは好きでなくても飼う」──など、日本人にとっては「?」な華僑の常識。しかし、この思考法則や行動の由来をひも解くと、もうけにつながる驚くべき「人間の本質」が見えてきます。

 書籍では、門外不出といわれる華僑流の考え方をお金、仕事術、時間の使い方、コミュニケーション法、人脈術に分けて紹介している。華僑の元で修行をした著者だからこそ書ける、日本人には思いもよらない成功法則が満載。


 ここからは家庭内のお金の話です。華僑の暮らしは質素で、特に自分が楽しむためのファッションやグルメにお金をかけることはせず、家族にも倹約を徹底させています。そんな華僑がお金をかけるのは仲間との交際費と、子どもの教育費。交際費については前述しましたので、ここでは教育費にフォーカスします。

 華僑が子どもの教育に力を注ぐ背景には、異文化の中でたびたび差別的な扱いを受けてきたという歴史があります。高学歴であれば外国人でも一目置かれることが経験上わかっているので、子どもを守るためにお金を惜しまずせっせと勉強させるのです。小学生の場合、一般的日本平均の約2倍の教育費を投じるのがスタンダードです。

 そして、教育費をかける理由を子どもにきちんと説明します。

 「お前を守るためにお金を出してやるんだ」

 さらに、教育にかかった金額もハッキリと伝えます。

 「入学金、授業料、塾費用、習い事、全部でこれだけかかっている」

 加えて、そのお金をあとで返せと言います。

 「これはお前のために投資したお金だから、社会に出て自分で稼ぐようになったら私たちに返しなさい」

華僑の子どもは教育費を親に返すために起業する

 大学まで進学すれば1500万円ほどかかります。社会人になると同時に1500万円の借金を背負うわけです。会社勤めのサラリーマンでは返済に何年かかるか分かりませんね。だから華僑の子どもたちは皆、自分でビジネスを起こすことを前提としています。

 新卒時には日本企業に就職する華僑も多いですが、会社員として出世する華僑はほとんどいません。できるだけ早期の起業を目標としているわけですから、出世する年齢まで会社に居続けるということは、ビジネスの才能がないことを意味するのです。

 準備が整えば即起業、起業に際して親の支援を受けた場合も返すのが当たり前で、もし返せなければ自分の面子がつぶれてしまいます。言い換えれば、面子主義の華僑にとって、親にしてもらったことをきっちり返すことがビジネスを成功させるモチベーションとなるのです。ですから若いうちは遊ぶことなど考えず、がむしゃらに働きます。

 日本人の感覚では、親のお金で子どもが教育を受けるのは当然のことです。お金のかかる私立大学に行かせてもらっても、その学費を必ず返そうと考える若者はいまどき珍しいのではないでしょうか。しかし華僑は、親から何もしてもらわないのが当然で、してもらえば返すのが当然なのです。

 私も華僑に学んだことで、親が与えてくれたさまざまな教育や環境を思い返し、少なくとも学費分は返してきました。自分の子どもに対しては学費を返せとまでは言いませんが、教育にいくらかかっているのかはその都度伝えています。そうすれば子どもも意識して、漫然とではなく真剣に勉強します。親に負担をかけないようにと、国公立の大学を目指してくれます。

 とはいえ子どもですから、おかしなところで節約しようとするのですね。たとえば塾の夏期講習が高額だからと科目を削ることを提案してきたり。そこはきちんと話をします。その選択はおかしい。行きたい大学へ行ってなりたい職業に就き、儲けて返すほうが、いま節約するより得だろう。いま節約して行きたい大学に入れず後悔したら損だろうと。

 日本でもようやく、子どもに対するマネー教育が重視されるようになってきました。親子でマネー講座などを受けてみるのも手ですが、まずは自分の親が自分にいくら投資してくれたのか、どんな想いで投資してくれたのかを考えてみることが先かもしれません。

今回教え

「自分の親が投資してくれたお金を考える」


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