ホリエモンが「テレビはインターネットに完敗した」と断言する、これだけの理由堀江貴文が説く「経営者は非常識であれ」(2/2 ページ)

» 2021年05月22日 08時00分 公開
[堀江 貴文ITmedia]
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テレビはオワコン

 テレビが社会に残っているのは、単に惰性だ。視聴者の大部分は「家にあるから見ている」人たちだと思う。

 テレビというメディアに価値が残っているとすれば、歴史と伝統ぐらいだ。実質的にはオワコンと化している。一方で歴史と伝統は、意外と強いのも事実だ。登録者数が数十万人クラスの人気YouTuberが、自分のチャンネルで、テレビ出演のオファーを大喜びしているのを見ると、なんで? と不思議に思う。

 世間一般においては、テレビはもう少し、最大のメディアであり続けるのだろう。

 実質的には、発信する最強のプラットフォームは、もはや個人の手に移っている。

 僕自身は、テレビのメディアとしての効率の悪さに、うんざりしている。ライブドアを経営していた時代までは、稼働時間の割に広告宣伝のコストパフォーマンスがよかった。スケジュールの許すときは、積極的にテレビに出ていた。

 でも近頃は、ひどく悪い。拘束時間が長すぎる。ギャラも驚くほど安い。コメンテーターで出演しても、しょうもない質問しかされないし、ウザい共演者に絡まれる。

 好きなことをTwitterで呟いて炎上した方が、広告宣伝のコストパフォーマンスはいい。公式動画を磨いていく方が、はるかに効率的だ。スケジュールが合って出演できたとしても、Zoomで対応できる。もうスタジオに出向く面倒は、引き受けたくない。コロナパニック以降は、「僕自身がメディア」の体制へ、より注力していくだろう。(敬称略)

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