パナソニックのマイクロフォーサーズミラーレスカメラ「LUMIX GM」(レビューまとめはこちら)はストロボ内蔵ながら「レンズ交換式デジタルカメラのボディとしては世界最小」(同社)をうたう小型化を実現した製品だ。本製品を写真で紹介する。なお、本稿にて紹介する機体はβ機であり、製品版と細部が異なる可能性があることを了解頂きたい。
“世界最小”をうたうボディのサイズは98.5(幅)×54.9(高さ)×30.4(奥行き)ミリと小さく、レンズ交換式カメラという言葉のイメージを裏切るほどのコンパクトさとなっている。バッテリー及びメモリカードを装着した状態での重量は約204グラム、キットレンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」(H-FS12032)も約70グラムと軽く、組み合わせても300グラム以下に収まる。
同じくレンズ交換式デジカメで小型軽量をうたうリコーイメージングの「PENTAX Q10」(レビューまとめはこちら)のボディサイズは約102(幅)×58(高さ)×33.5(奥行き)ミリ、約200グラム(バッテリー及びメモリカード装着時)。ボディサイズに直接、大きな影響を及ぼすセンサーサイズが異なることを考えると(Q7は1/2.3型、LUMIX GMは4/3型と面積でいえばGMの方がはるかに大きい)、LUMIX GMのコンパクトさが改めて感じられる。
コンパクトボディを実現するため、天面操作ダイヤル類の高さを抑えたタイプになっている。天面に備えているのは撮影モードダイヤル、フォーカスモードレバーとファンクションボタン、電源一体のシャッターボタン。内蔵ストロボの開閉は手動式だが、この開閉レバーも小さく、また、ストロボもボディ内でいったん上方向にせり上がった後、前方へ展開するという凝った機構を採用している。
背面には各種操作ボタンとダイヤル、3型/104万画素のタッチパネル式液晶を搭載する。ボタンは小さめだが押し心地もしっかりしており、ダイヤルも適度な粘りがあって操作しやすい。タッチパネルの反応も機敏で、操作に対してストレスを感じることはない。なお撮影モードダイヤルにロック機構は用意されていないが、回すたびに「カチカチ」と止まるようにトルク調整が行われており、不意にモードが切り替わってしまう心配はなさそうだ。
各種設定は「MENU」ボタンから、利用頻度の高い設定は「Q.MENU」ボタンから呼び出すユーザーインタフェースはシリーズ製品と同様。Fnボタンは物理的には天面の1つだけだが、画面上のタブをタッチすると出てくる画面上のファンクションボタンが5つ用意されており、本格的な撮影にも対応できるだけのカスタマイズ性も備えている。
β機ながらキットレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」(H-FS12032)組み合わせ時のAFは高速で、テンポのよい撮影を楽しめそうだ。H-FS12032は沈胴式機構を採用しており未使用時には全長が短くなるレンズだが、使用時にはズームリングをひねるだけ(ロックを外す必要がない)でよく、こちらもテンポの向上に貢献しそうである。
ただ、完全にボディ前面がフラットなので撮影のグリップ時にやや不安定さを覚えることがある。オプションのハンドグリップ「DMW-HGR1」を導入するか、ストラップを上手に使うなどの工夫をすると良いだろう。
画質面を含めた詳細な製品レビューは後日掲載する。
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