Samsung Electronics(以下サムスン)は1月8日、米国ラスベガスで開催される「2013 International CES」の開幕を前にプレス向けのカンファレンスを行った。
「Discover the World of Possibilities」と題されたプレゼンテーションの内容の中心は、日本では販売されていないテレビ。特に、スマートTV関連の機能紹介に力を入れていた。
「われわれの調査によれば、80%のコンシューマーがTVの機能を最新のものにアップデートしたいと願っている」という話とともに紹介されたのは、サムスンの「エボリューションキット」。これは、同社製の古いモデルのスマートTVに接続して利用すると、最新モデルと同等の機能が利用できるようになるという小さなセットトップボックスだ。
2013年版のスマートTV新機能として同社が提案するのは、ジェスチャーや声によるテレビのコントロール。それぞれ「S-Recommendation」「Voice Interaction」と名付けられている。UI設計にあたっては、同社のスマートフォンやタブレット(Galaxyシリーズ)で得たノウハウを生かしたという。
また、テレビにはアプリをインストール。放送コンテンツを楽しむだけでなく、ネット上のストリーミング動画、写真、ビデオ、SNSといったコンテンツを楽しめる。強みとしているのは、“Galaxyシリーズのユーザー体験をいかにスマートTVに生かすか”。「私たちはSペンをスマートフォンからタブレットに持っていった。同様に、スマートフォンでのユーザー体験をテレビに持っていき、よりインタラクティブにする」。
これらスマートTVのフラッグシップモデルとして発表したのは、85インチのUltra HD(4K×2K)テレビ。上述のS-Recommendation、Voice Interactionなどに対応する。
そして、同社の2013年の主力製品として発表されたのが薄型液晶テレビの「F8000」シリーズだ。同社のテレビでは初めてクアッドコアCPUを搭載しており、40V型、46V型、55V型、65V型、75V型の5サイズ展開。デザイン的には厚み4分の1インチと薄いベゼル、半月型のアークスタンドが特長となっている。
このほか、55V型フルHD対応の有機ELテレビ(OLEDテレビ)も発表した。こちらは2つのコンテンツをテレビ上に同時に表示し、2人で偏光メガネをかけてテレビを見ると、別々なコンテンツを同時に楽しめる機能が搭載されている。なお、同社ブースには「世界初」として、パネルがカーブした有機ELテレビも展示されていた。
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