講演後のデモンストレーションでは、競合製品との直接比較も行われた。用意したのは、ダイソンのハンディー掃除機「DC61 motorhead」と、レイコップのふとんクリーナー「RAYCOP RS」。どちらも新品を使用した。
まず同じふとんの上にアレルゲン代わりの白い粉をまき、手でこすりつける。さらにシーツを模した布をかぶせ、その上から掃除機をかける。「DC61 motorhead」は素早く3往復、一方の「RAYCOP RS」はゆっくりと5往復のハンデ戦だが、終了後に布を取り除くと結果は一目瞭然(りょうぜん)。白い粉がうっすらと残る程度の「DC61 motorhead」に対し、「RAYCOP RS」側はほぼそのままの状態で残っていた。
もう1つの注目点は、フィルターだ。「RAYCOP RS」から取り出したフィルターには白い粉が大量に付着してが目詰まりを起こしていたが、「DC61 motorhead」のそれは所々に白い粉が付着しているものの、ほぼきれいな状態だ。ダイソンのシニアデザインエンジニア、マーティン・ピーク氏は、「フィルターが目詰まりを起こすと吸引力が下がる。対してDC61はサイクロンが効果的に働くため、フィルターが目詰まりしにくい」と説明している。
ダイソンでは、この春から夏にかけ、川上氏のエフシージー総合研究所と共同で掃除機を活用した「ハウスダストの実態調査」を行う予定だ。目的は、ハウスダスト中の生物アレルゲン(ダニ、昆虫、カビ)の実態を調査し、最近の住宅事情を踏まえたデータを得ること。またハウスダスト中のダニアレルゲン量を測定し、一般に警鐘をならすこと。その対策として、アレルゲン除去を目的とした掃除を訴求するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR