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» 2014年03月18日 18時06分 UPDATE

“森とつながるインタフェース”をみんなで作ってみた――JVCケンウッド「感性の森 2014展」

JVCケンウッドの「Forest Notes」(フォレスト・ノーツ)を活用し、生活のさまざまな場面に“森の声”を届けるアイデア作品が集合。

[ITmedia]

 JVCケンウッド・デザインとイトーキが「感性の森 2014展」を東京・京橋で開催している。JVCケンウッドの「Forest Notes」(フォレスト・ノーツ)システムを用い、企業や学生、アーティストが作成したアイデアモデルを展示するイベント。会場には40点を超える個性的な木製振動スピーカーが並んだ。

ts_forest040.jpgts_forest041.jpg JVCケンウッドの江口社長(左)。会場は東京・中央区京橋にある「イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(シンカ)」(右)

 「Forest Notes」は、JVCケンウッドが昨年2月に発表したオブジェのようなネットワークサウンドシステム。木製の筐体(きょうたい)にBluetoothレシーバーとエキサイター(振動素子)を内蔵し、木そのものを振動させて音を出す仕組みだ。さらに国内3カ所の森にマイクを設置し、自然の音をインターネットでリアルタイム配信してオフィスやリビングに小鳥のさえずりや小川のせせらぎといった“森の声”を届ける。

ts_forest03.jpgts_forest020.jpg 「Forest Notes」のシステムとサービス概要

 昨年末には、イトーキがオフィス用木質内装システムのオプションとしてForest Notesシステムを採用したが、今回は木工を手がける企業や大学、アーティストを巻き込んだ産学交流にまで規模を拡大。参加者はJVCケンウッドからBluetoothレシーバーやエキサイターといった部材の提供を受け、それぞれに特長のある“アイデアモデル”を作成した。あいさつに立ったJVCケンウッドの江口祥一郎社長は、「人と自然が距離を超えてつながるというForest Notesのコンセプトに共感した13の企業、6人の作家、9つの大学や高専の学生たちから40点余りの作品が集まった。自然と共生する新たなスタイル提案を行うとともに、将来に向けた産学交流や企業連携の場を創造していく」と話している。

展示作品の一部を紹介

 展示作品はまさにアイデア勝負で、さまざまな利用シーンやユーザー層を想定した試作機が並んだ。このうち学生の作品については、来場者による人気投票によって優秀作を選ぶ予定だ。

ts_forest01.jpgts_forest02.jpg 浴室で川の流れる音や虫の声を聞けるアイデアモデル2点は学生の作品。「MORIYU」は、湯船に浮かべてゆったりと楽しめる。上部のアクリル板は取り替えが可能で、季節に応じた風景に交換できるという(左)。「Forest shower」は、シャワーの形をしたスピーカーで、浴室のシャワーフックなどに固定できるのがメリット。ただし水は出ない(右)

ts_forest022.jpgts_forest021.jpg 「Bibliforest」は、本の形をしたスピーカー。図書館や家庭での使用を想定している。素材は桐(きり)材だ(左)。「person for 16,16 for person」は、すべてのブロックをはめ込むと音が出るパズル型スピーカー。ブロックは人間と16本の木の形で、「1人が1日生きていくためには16本の木から生まれる酸素が必要」ということを示す。「お母さんが木の大切さを子どもに教えながら一緒に遊んでほしい」(左)。

ts_forest031.jpgts_forest032.jpg 「Sound Compass」は、側面のセンサーで人の立った位置を感知し、その正面方向にある“森の声”を選択、再生する(左)。「bois」は、時計の機能を持つスピーカー。フレームの内側にある黄色と白のLEDが太陽と月の位置を示している(右)

ts_forest010.jpgts_forest011.jpg ここからは企業の作品。「こゆるぎひろば」は、デパートなどにある子ども向けのプレイスペースだ。上部にForest Notesを内蔵し、森の声で子どもたちの感性を刺激するという。屋根に小鳥がとまっていたり、床には足跡があったりと、森を感じさせるデザインも特長。このユニットを複数つなげて大きな広場を作ることもできる

ts_forest08.jpgts_forest09.jpg イトーキがデザインした「KINO-CON」(キノコン)は、Forest Notes内蔵の卓上コンセント。思わず触りたくなるフォルムでオフィスの癒やし空間になりそう

ts_forest07.jpgts_forest012.jpg 公共スペースを想定した作品も多い。同じくイトーキの「マルククリヌイタ」は、縦のスリットという単純な形状に対し、上部を“丸くくりぬいた”ことがアクセントになっているベンチ。くりぬいた部分から音が聞こえるような効果もあるという(左)。松下生活研究所の「森の窓」は、駅のホームや病院などに設置する壁掛けスピーカー(右)

ts_forest06.jpgts_forest05.jpg フロンティアジャパンの「Tree O'clock forest」は、寝室用の卓上時計にスピーカーを組み合わせたもの(左)。Forest Notesのマイク設置場所の1つである宮崎県諸塚村のワイス・ワイスが作成したオリジナル家具「MOROTSUKA」。ちなみにシイタケも諸塚村の特産品だ(右)

 「感性の森 2014展」の開催期間は3月23日まで。会場は、東京・中央区京橋にある「イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(シンカ)」(営団地下鉄『京橋』駅直結、都営地下鉄『宝町』徒歩3分)。また会場では、参加企業や作家によるトークイベントやプレゼンテーション、学生作品ツアーなども実施している。

ts_forest044.jpg 制作者の皆さん

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