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» 2015年03月25日 21時59分 UPDATE

猫舌の人に朗報:温度を下げてさらにおいしく――新型「ヘルシオお茶プレッソ」は“ゆざまし”機能付き

シャープは、お茶メーカー「ヘルシオお茶プレッソ」の新製品「TE-TS56V」を4月に発売する。一度沸騰させたお湯を70度まで冷ましてからお茶をいれる「ゆざまし機能」などを追加した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは、お茶メーカー「ヘルシオお茶プレッソ」の新製品として、「TE-TS56V」など2機種を4月24日に発売する。一度沸騰させたお湯を70度まで冷ましてからお茶をいれる「ゆざまし機能」などを追加。さらにおいしいお茶が飲めるようになった。

ts_ocha02.jpg 「ヘルシオお茶プレッソ」の上位モデル「TE-TS56V」

 ヘルシオお茶プレッソは、茶葉を「挽く」から「沸かす」「点てる」までを全自動で行う家庭用お茶メーカー。挽いた茶葉をまるごと飲めるため、カテキンやクロロフィル、食物繊維といった栄養素を効率良く摂取できるのが特徴で、健康志向の人を中心に人気商品となった。同社調理システム事業部で商品企画を担当する田村友樹副事業部長によると「購入者の多くは50歳以上のご夫婦。しかし、20代の女性や30代の男性、あるいは企業のオフィスに導入されているケースもある」という。

ts_ocha03.jpgts_ocha04.jpg ユーザー調査の結果

 また、お茶プレッソ購入者の動向追跡調査を行ったところ、リーフ茶の購入量が以前の倍以上になった人が35%もいた。田村氏は、「お茶プレッソなら、急須で入れる場合に比べて茶葉の量は3分の1でいい。にも関わらず購入量が倍増したのは、飲む機会が増えたことに加え、お菓子などにも使われているためではないか」と分析している。

温度と粒度に着目

 新製品の「TE-TS56V」では、従来機ユーザーの声を反映するとともに専門家の意見も多く取り入れて機能強化を図った。例えば水タンクの容量。従来機は420ミリリットルで、2人で飲むと中途半端な量が残ることになっていた。このため新製品では約560ミリリットルに拡大。「ご夫婦が湯飲みで2杯ずつ飲めるようにした」(田村氏)。

 また今回は挽いたお茶の“粒度”にもこだわった。「専門家に意見を求めたところ、『もう一段、(挽いた茶葉を)細かくできないか。そうすれば“のど越し”が良くなる』と指摘された」という。このため、お茶を挽く臼のパーツを改良。中央部に“ふくみ”と呼ばれる溝を再現し、より長い時間リーフ茶が臼の上にとどまり、細かく挽けるようにした。その細かさは、なんと15〜20マイクロメートルという。また臼の中にスムーズにリーフ茶が引き込まれるように突起を設け、回転速度は従来機と同じながら挽く時間を約20%短縮した(従来機は約2分、新製品は約1分40秒)。

ts_ocha06.jpg 改良された茶臼

 もう1つの進化点は、お茶の温度だ。従来と同じ約85度の“温茶”に加え、約70度の「ぬるめ」を選択できるようにした。「お湯の温度を下げるとカテキンやカフェインの苦みが抑えられ、甘みのあるお茶になる。また70度は、子どもでも“フーフー”せずに飲める温度だ」(同社)。

ts_ocha01.jpg 「ゆざまし機能」の概要。一度沸騰させたあと、ファンで冷却する仕組みだ

 ただし、水は一度沸騰させないとカルキや塩素が抜けきらないため、沸騰させたお湯がお茶容器に移動する間に専用ファンで急速冷却するという、凝った“湯ざまし”機構を搭載している。このため「ぬるめ」も「温茶」と同じ時間で作れるという。

ts_ocha05.jpg カットモデルを使った実測デモンストレーション。沸騰したお湯が上に上るとき、専用ファンで冷却することで70度前後まで温度が下がる

 発表会のゲストとして登壇した大妻女子大学名誉教授の大森正司氏は、「お湯の温度を変えて抽出できるのは画期的。急須でお茶を入れる場合、70度と80度では溶けてくる成分が違ってくるが、お茶プレッソなら脂溶性のビタミンAや食物繊維など、ぎっしりと入った栄養素をまるごと摂取できる。そのうえ、味も“にがシブ”から“マイルド”に変わっておいしい。素晴らしい利便性」と話していた。

 このほか、挽いたお茶が静電気で本体に付着しにくくなる「帯電防止樹脂」の採用や丸洗い対応になったトレイ、茶葉投入口の拡大など、使い勝手を向上させるアップデートもある。本体サイズは233(幅)×225(奥行き)×296(高さ)ミリ、重量は約3キログラム。

 価格はオープンプライスで、店頭では2万8000円前後になる見込みだ。また従来機の機能を継承しつつ、新しい茶臼を採用した下位モデル「TE-GS10B」もラインアップ。こちらは2万5000円前後になる(いずれも税別)。

「お茶プレッソ」、海を越える

 シャープ執行役員健康・環境システム事業本部長の沖津雅浩氏によると、同社は今年の夏から北米市場でも「お茶プレッソ」を展開するという。北米での製品名は「Tea-Cere」(ティー セレ)。グリーン系とレッド系の2色で展開する計画だ。

 「北米は日本の緑茶輸出量の半分を占めている。日本メーカーだからこそ開発できた商品を積極的に海外展開し、健康な生活を提案していきたい」(沖津氏)。

ts_ocha07.jpg 北米向けモデル「Tea-Cere」(ティー セレ)

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