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テクニクス、ネットワークオーディオを突き詰めた新ライン「G30シリーズ」を投入

» 2016年03月11日 15時54分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは3月11日、テクニクスブランドのネットワークプレーヤー機能内蔵のプリメインアンプ「SU-G30」およびミュージックサーバ「ST-G30」を発表した。受注生産方式で、4月から販売を開始する。価格は「SU-G30」が40万円、「ST-G30」は50万円(いずれも税別)。

「SU-G30」はネットワークプレーヤー機能内蔵のプリメインアンプ

 「SU-G30」は、ネットワークオーディオプレーヤーにフルデジタルアンプを一体化したもの。音楽データを最短のシグナルパスでパワー段まで伝送し、音質劣化を抑えるという。アンプ部には上位機譲りの「JENO Engine」や「GaN-FET Driver」を採用し、定格出力は各チャンネル50Wとなっている。

 DLNA 1.5準拠のネットワーク再生では最大192kHz/24bit、5.6MHzまでのDSDをサポート。またUSB-DAC機能も搭載しており、こちらPCと接続して最大384kHz/32bitのリニアPCMと11.2MHzまでのDSDを再生できる。さらにBluetoothもサポートした(apt-X Low Latency、AAC対応)。

 入力端子は、USB×2(USBメモリー、PC接続用のUSB-DAC機能)、光デジタル、同軸デジタル×2、アナログ×2(LINE、PHONO)、有線LAN。IEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANも内蔵している。

 独自のスマートフォン用アプリ「Technics Music App」を使えば、同一ネットワーク内にある「SU-G30」の再生機能を操作可能。このほか、「vTuner」を利用して世界中のネットラジオを聴くこともできる。なお、vTunerについては発売後のファームウェアアップデートで対応する予定だ(時期は未定)。

 本体サイズは430(幅)×98(高さ)×424(奥行き)mm。重量は約11.5kg。

CDドライブやUSB出力を備えた高機能サーバ

ミュージックサーバ「ST-G30」

 「ST-G30」は、512GバイトのSSDを搭載したDLNA準拠のミュージックサーバだ。ストレージのユーザー領域は約400Gバイトで、最大192kHz/24bitのWAV、FLAC、AIFF、ALAC、最大96kHzのAAC(320kbps)、最大48kHzのWMA、MP3(320kbps)、11.2MHzまでのDSDを保存し、同じネットワーク内にある「SU-G30」などのネットワークプレーヤーに楽曲データを配信する。

 フロントパネルには専用設計のCDドライブを備え、PCを使わずにCDのリッピングが可能。高精度なCDリッピングを行うために高剛性のシャーシや鋳鉄製のインシュレーターで振動を大幅に低減したという。リッピング時のフォーマットはWAVもしくはFLAC(44.1kHz/16bit)。なお、CD再生には対応していない。

 このほか、外部DACを利用するためのUSBオーディオ出力を装備。もちろん「SU-G30」との接続も可能。USBへの電源出力を分離することでクリーンな電源を供給し、デコード処理を「ST-G30」側で行うことでプレーヤー側の処理負荷を下げる。これにより、LAN接続よりも純度の高い再生が可能だという。

USBケーブルで「SU-G30」と「ST-G30」を接続できる

 本体サイズは430(幅)×98(高さ)×391(奥行き)mm。重量は約11kg。

 なお、パナソニックでは、ストレージ容量をユーザー自身で選べるSSD非搭載タイプ「ST-G30L」も同時に発売する。価格は44万円(税別)

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