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デザイン一新、ハイレゾ対応も強化したウォークマン「A30」

» 2016年10月04日 13時00分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 ソニーは10月4日、ウォークマン「Aシリーズ」の新製品「A30シリーズ」を発表した。デザインを一新するとともにハイレゾ対応を強化。さらに「専用機ならではの操作性」(同社)を追求したエントリーモデルだ。

ウォークマン「A30シリーズ」

 Aシリーズといえば細長いボディーがトレードマークだったが、今回はタッチパネルディスプレイの採用に伴ってスタイルを一新。約55.9(幅)×97.5(高さ)×10.9(奥行き)mmのひとまわり大きなサイズとなり、前面すべてを3.1インチの液晶パネルで覆った。側面に操作部とmicroSDカードスロット1基、底面に3.5mmのヘッドフォン端子やWMポートを備えている。

A10シリーズとのサイズ比較
右側面に操作ボタン
左側面にmicroSDカードスロット
背面にNFC

 タッチパネルの採用と合わせ、音楽に特化した新しいUI(ユーザーインタフェース)を採用。楽曲再生画面を中心に上下左右のフリック操作でライブラリーや再生画面、音質設定などの画面に移動できるシンプルさが最大のメリットだ。「片手で音楽再生に必要なもの全てにアクセスできる」(同社)

新UIは、再生画面を中心に上下左右のフリック操作だけで楽曲ライブラリーや再生画面、音質設定など必要な画面すべてにアクセアスできる

 ハイレゾ音源は、最大192kHz/24bitまでのPCMに対応したほか、PCM変換となるが11.2MHzまでのDSDもサポート。内蔵バッテリーで最大約30時間のハイレゾ再生が可能だ(MP3再生なら45時間)。アンプは独自の「S-Master HX」で、出力は35mW+35mWに向上。これは従来の上位機「ZXシリーズ」(15mW+15mW)を上回る数字だ。

分解展示

 ほかにも44.1kHz系と48kHz系のデュアルクロックを搭載していたり、アンプの電源部に5基のPOSCAPを採用するなど音質面を強化している。「POSCAPはA20シリーズでは1基だった。増やしたことで引き締まった、量感のある低域を実現した」(同社)

Bluetooth設定。もちろんハイレゾ相当の広帯域伝送を可能にする独自コーデック「LDAC」もサポートしている

 もう1つの大きなトピックが、ハイレゾ対応のデジタルNCヘッドフォン同梱(どうこん)モデルに加え、ヘッドフォンが付属しない低価格モデルをラインアップしたことだろう。前回のA20シリーズではハイレゾ“非”対応のヘッドフォンが付属するモデルが存在するなどチグハグな印象を受けたが、市場のニーズに合わせた。

 ラインアップは、デジタルNCヘッドフォン付属の「A30HNシリーズ」が64GB(4万4000円前後)、32GB(3万4000円前後)、16GB(2万9000円前後)。チャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナパーレッド、ライムイエローの5色をそろえている。一方、ヘッドフォンの付属しない「A30シリーズ」は16GBの1モデルで、価格は2万2000円前後となる。カラーは同じく5色。いずれも10月29日に発売する予定だ。

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