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モーターを変えて“お手頃”に――ダイソンが新コードレスクリーナー「V7」シリーズを発売

» 2017年05月18日 17時58分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 ダイソンは、コードレススティッククリーナーの新製品「V7」シリーズを5月25日に発売する。2015年に登場した「V6」シリーズと、2016年に発売した現行の最上位機「V8」シリーズの中間に位置付けられる製品だ。価格はオープンプライスで、店頭参考価格は6万5800円(税別)。

「V7」シリーズはソフトローラーヘッドの「V7フラフィ」(左)とダイレクトドライブクリーナーヘッドの「V7アニマルプロ」(右)の2種類。外観はV8シリーズとほぼ同じだ

 V7シリーズは、V6シリーズのモーター「DDM V6」に改良を加え、V8シリーズと同じ筐体(きょうたい)に載せたものだ。このため使い勝手はV8シリーズとほぼ同じ。吸引力が落ちない「2Tier Radialサイクロン」をはじめ、リチウムイオンバッテリーやゴミを捨てる際に内部もきれいにする“ゴミ捨て機構”、吸音材による騒音低減といったV8シリーズの機能を継承しつつ、価格を抑えることに成功した。

V7シリーズの「2Tier Radialサイクロン」分解モデル
上に引っ張るとクリアビン(ダストボックス)の底が開き、同時にゴム製のスクレイパーがシュラウドに付着したゴミをこそぎ落とす。手を汚さずにゴミを捨てられる仕組みだ

 異なるのは、バッテリー寿命がV8シリーズの40分に対してV7シリーズは30分と少し短くなったこと、バッテリー残量を示す3連LEDが省略されたこと、重量が約100g軽くなったこと程度。駆動音についてはV6シリーズよりも50%静かで、V8シリーズと比較しても「MAXモード」(強モード)時に目立つ高い音が抑えられ、扱いやすくなった。

バッテリー横のLEDは1つ

 ダイソンの麻野信弘社長はV7シリーズについて、「V8シリーズと同様、自宅のメイン掃除機として利用できるが、価格はV6シリーズとV8シリーズのちょうど中間。ユーザーの選択肢を増やす1台だ」と胸を張った。

ダイソン日本法人の麻野信弘社長とキャニスター型掃除機とスティック型コードレス掃除機の販売構成比(数量)。コードレスクリーナーの成長とともにダイソンの占有率(シェア)も増している

 また浅野社長は、従来のキャニスター型掃除機とスティック型コードレス掃除機の販売構成比のグラフを示し、コードレスタイプの好調さをアピール。「現在、日本国内では320万世帯がダイソンのコードレススティッククリーナーを使っている。コードレスのウェイトは年々増しており、(販売台数の)70〜80%はコードレスに置きかわるだろう。その中で50%の数量シェアを狙っていく」(同氏)


 V7シリーズは、ヘッドの違いで2モデルをラインアップ。フローリングに適したソフトローラークリーナーヘッドが付属するのが「V7フラフィ」で、カーペットにも強いダイレクトドライブクリーナーヘッドの「V7アニマルプロ」をそろえた。両モデルともミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、すき間ノズル、収納用ブラケットが付属する。

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