NTTドコモは4月15日から、音声通話とパケット通信を別々にネットワークコントロールするシステムを導入すると発表した。災害発生時など電話がつながりにくい場合にも、メールが届くなどのメリットが予想される。
従来は、被災地などで音声通話の通信量が増えて輻輳が発生した場合、これにひきずられるかたちでパケット通信量も制限されていた。今後は、音声通話とパケット通信を一括して管理せず、柔軟にコントロールできる。
「一般に、災害が発生すると電話をかけるユーザーが通常の数十倍にはねあがる傾向がある。この場合でもメールが使えるようになる」(NTTドコモ広報)
全国の基地局でソフトウェアを入れ替えることで対応した。ただし、FOMA、一部を除いた209iおよび503iシリーズ以前の端末、821iシリーズやDoPa対応端末などは、独立したネットワークコントロールが適用されない。
ドコモはほかにも、2003年から災害対策として「iモード災害用伝言板サービス」を用意している。これまでに利用例はないが、1月17日に体験サービスを実施している状況。今後、4月20日にも体験サービスを展開するほか、4月15日以降で同サービスが活用されるべき事態になった場合、トーキーガイダンスを行う。
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