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» 2005年03月28日 16時29分 UPDATE

Motorola M3 Music Summit:「日本独自の端末戦略も検討」〜Motorolaのフロスト氏

ボーダフォン向け3G携帯で、日本市場への再参入を果たしたMotorola。日本は「顧客の要求も厳しく、難しい市場」といい、独自戦略も検討している。

[鈴木淳也,ITmedia]

 米Motorolaは米フロリダ州マイアミで開催された音楽/マルチメディアの祭典「M3 Music Summit」において、音楽機能を強化した携帯電話の新製品3機種と、従来のコンセプトとは異なる携帯電話製品「HIJACKED by MTV」を発表し(3月24日の記事参照)、モバイル環境での音楽/マルチメディア重視戦略を推し進めている。また発表が待たれるiTunes対応携帯電話にみられるように、携帯電話に本格的なミュージックライフを持ち込もうという意図が見受けられる。

 米Motorolaシニアバイスプレジデント兼CMO(Chief Marketing Officer)のジョフリー・フロスト氏に、同社の考える携帯電話戦略と日本での展開、噂のiTunes携帯についてのビジネスプランなどを聞いた。

米Motorolaシニアバイスプレジデント兼CMOのジョフリー・フロスト氏。最近発表された新製品の数々を前にプレゼンテーションを行っている。また手にしているのは薄型携帯のRAZRで、「薄くて軽いので、よくどこにあるのか探してしまうよ」とその特徴をアピール

ITmedia 最近の製品概況について教えてください。

フロスト氏 薄型高機能携帯の『RAZR』(2月15日の記事参照)などを発表してきましたが、総じて好評です。特にRAZRについては、欧州圏を中心に大きなセールスを上げています。また今回発表した新製品の『E725』では(3月25日の記事参照)、ステレオスピーカーに加え、サブウーハーの機能まで搭載しており、よりリッチな音楽環境を提供できると考えています。

ITmedia 携帯電話+音楽が生み出すビジネスをどうとらえていますか? またその戦略は?

フロスト氏 写真入りメッセージなど、われわれは2年ほど前からよりリッチなアプリケーション環境に取り組んできました。ただ音楽の分野に関しては、アプリケーションの1つではなく、コンシューマー・エレクトロニクス分野の1つとして本格的に取り組む必要があると考えていました。携帯電話の音楽/ビデオ再生機能を強化したこと、Appleとの提携(2004年7月の記事参照)、HIJACKED by MTVの発表などは、すべてその延長にあります。

フロスト氏がかけているのは、ただのサングラスではない。Bluetoothとヘッドセット機能を内蔵した、特別製のサングラスだ。まだ時期は未定だが、製品として発表される可能性があるという。マイアミのような日差しの強い環境で歩くには必須か

ITmedia Motorolaは日本の携帯電話市場へは再参入となり、どちらかといえば後発組となります。この市場をどう考えますか?

フロスト氏 日本は厳しいマーケットだと思います。顧客の要求も厳しい。この市場でのシェア奪取のために、日本独自の戦略を採っていくことも考えています。

ITmedia 具体的にはどのような戦略でしょうか?

フロスト氏 例えば、専用のデザインセンターを日本内に設置し、日本仕様の携帯電話を開発する。そうして、日本を製品の発信基地の1つとすることなどが考えられます。日本では、機能だけでなくデザイン面も重視されますよね。その意味では、現在GSM圏に向けて出荷されているRAZRのような端末は、日本で十分に勝負していくことが可能だと考えています。

ITmedia iTunes携帯の登場時期についてはどうでしょうか?

フロスト氏 Motorolaでは、昨年2004年夏に米Apple Computerとの提携を発表している。そのときに、iTunes携帯が登場することが決まりました。当初からリリースのスケジュールは2005年前半であり、現状で予定通りだといえます。1社で進められる事業ではないので、通信キャリアなどとの調整のうえで進めていきます。

ITmedia 先日はインターネットを介して簡単にIP電話が利用できるSkype搭載携帯を発表されましたが(2月15日の記事参照)、通常の音声通話との競合についてどう考えていますか?

フロスト氏 SkypeはPCの文化です。Skypeが通話に利用するIPネットワークは、携帯電話などの音声通話の比べれば非常に小さいものです。ただその変化は音声通話のそれよりも早く、現状では様子見の部分もありますが、すでに一部携帯キャリアの間で興味を示しつつあり、提携などを進めています。

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