携帯でストリーミングテレビ視聴――Para.TV(1/2 ページ)

» 2005年05月27日 18時09分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 携帯でテレビを視るといえば、通常思いつくのは携帯にテレビチューナーを内蔵して、映像を受信するサービス。実際5月23日には、ボーダフォンに続いてKDDIもテレビケータイをリリースしているし(5月23日の記事参照)、1セグ放送への準備も各キャリアで進みつつある(5月26日の記事参照)。だが、こうした放送とは1線を画した「もうひとつの携帯テレビサービス」がある。

 携帯向けストリーミングテレビ、というのがそれだ。携帯アプリとして再生プレイヤーをダウンロードし、IPパケットをストリーミングで連続受信して映像を再生する仕組み。5月9日には、メディアブレストがPara.TVの技術を採用して、この方式でお笑い動画ストリーミング配信サービス「パケットテレビ」を開始している(5月10日の記事参照)

 両社の代表、Para.TVの秋月徹社長とメディアブレストの宮谷大社長に話を聞いた。

「Para.TVはほかのサービスより上」

 携帯の専用アプリを利用して映像配信を行う……という発想自体は、実際にはそれほど珍しいものではない。例えばドワンゴは「パケラジ」で、独自アプリを利用し“携帯放送サービス”を提供するとうたっている。またjig.jpも、携帯でストリーミング動画を閲覧できるアプリ「jigチャンネル」を開発している(2004年12月17日の記事参照)

 しかし秋月氏は、こうしたアプリより同社のアプリ「Para.TV」のほうが優れているとアピールする。「例えばドワンゴのアプリは、5秒に1枚程度しか画像が切り替わらない」。これは単なる紙芝居に過ぎず、動画とはいえないとの見方だ。

Photo Para.TVの秋月社長

 jigチャンネルの技術は比較的Para.TVに近いが、秋月氏は「jig.jpの本業はブラウザ。こちらは504iの頃から動画のノウハウが蓄積しているから、簡単には追いつかれない」と自信を見せる。

 具体的には、フレームレートがjig.jpは「4fpsまで対応可能」としているのに対し、Para.TVは最大6fpsに対応する。またビットレートもjig.jpが動画84Kbps、音声16Kbpsとアナウンスしているのに対し。Para.TVは「音声32Kbps、映像は80〜240Kbps」(同氏)だという。

 この技術にいち早く注目したのが、お笑い専門映像コンテンツを保有するメディアブレストだ。同社の宮谷社長は「こういう技術を待っていた」と話す。

Photo 写真は、メディアブレストの携帯ストリーミングサービス「パケットテレビ」

 同社はCS番組の「MONDO21」にもコンテンツを提供しており、その映像の版権を持っている。しかし、従来のサービスインフラでは30分という尺の長い映像を配信することは難しかった。苦肉の策としてドコモのVライブにより“FOMAにテレビ電話形式で配信する”という取り組みも行っているが(3月8日の記事参照)、これでは映像品質が回線交換の64Kbpsに固定されてしまう。

 「Para.TVのやり方なら、定額サービスに入っているユーザー向けに、高画質の映像を長い時間見せられる」(宮谷氏)。メディアブレストはPara.TVを導入して「パケットテレビ」を開始することで、公式サイトとしては初めて携帯ストリーミング動画コンテンツを実現した(5月10日の記事参照)。今後は、年間200ネタを配信する方針だと宮谷氏。

 「この方式だと、通信の帯域をかなり使う。よくドコモが許してくれた」(笑)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月15日 更新
  1. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「一瞬の退屈も我慢できない」SNS中毒“ドパガキ”ってなんだ? その心理と、日本以外の状況 (2026年09月15日)
  4. iPhone Duoに競合メーカーが続々反応 「折りたたみの世界へようこそ」「Google Homeスピーカー21個買えます」 (2026年09月14日)
  5. 「Vポイントアプリ」をリニューアル Vカード提示と決済が1画面で完結 (2026年01月20日)
  6. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  7. 折りたたみ「iPhone Duo」に、iPhone Proシリーズから乗り換えたら“失う”5つのこと (2026年09月15日)
  8. ドコモ、2027年度中に「5Gエリア=SA対応エリア」目指す 品質1位にこだわらず“体感品質”の向上を重視 (2026年09月15日)
  9. なぜLINEは“ちょっとした気遣い”で重宝された「ミュートメッセージ」を有料化したのか? (2026年09月08日)
  10. 「折り目があります」――Apple初の「iPhone Duo」実機画像がSNSで物議、高価ゆえにガッカリか (2026年09月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー