Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も?:石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2026年05月30日 08時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

 Xiaomiは、5月28日深夜にグローバルで廉価ハイエンドモデルの「Xiaomi 17T」「Xiaomi 17T Pro」を発表した。日本での展開も同時に明かされており、6月4日から販売を開始する。2機種とも、オープンマーケットモデルとして導入され、MVNOではIIJmioやQTmobileでの発売が決定している。

 とはいえ、これまでは、春のフラグシップモデル、秋冬の廉価モデルというように、価格や機能だけでなく、販売時期でのすみ分けも図っていた。Xiaomiは3月にフラグシップモデルの最上版にあたる「Xiaomi 17 Ultra」を投入したばかり。そのわずか3カ月で廉価版を投入するのは異例の早さといえる。その背景や日本市場での戦略を読み解いていく。

Xiaomi 17T Pro 例年よりも早い5月に、Xiaomiの廉価ハイエンドが発表された。左がXiaomi 17T、右がその上位版のXiaomi 17T Pro

高い性能と買いやすい価格を両立、値上げながら日本では価格アップを抑える

 Xiaomiはハイエンドモデルを細分化しており、春にナンバリングを冠したモデルを投入する一方、そのスペックを一部引き継いだ廉価モデルをXiaomi Tシリーズとして展開している。2025年の例で言えば、3月〜4月にフラグシップモデルの「Xiaomi 15」「Xiaomi 15 Ultra」を発売し、約半年後の9月に「Xiaomi 15T」「Xiaomi 15T Pro」を投入している。

 春にフラグシップモデルを発売しつつ、そのエッセンスを生かした廉価モデルを投入するというのが恒例の流れになっていた。Xiaomi 17TやXiaomi 17T Proも、スマホとしての位置付けは、これまでのXiaomi Tシリーズを踏襲している。処理能力が高く、バッテリーの持ちもよく、なおかつカメラ性能が優れていながら、フラグシップモデルに比べて価格が安いという特徴はそのままだ。

Xiaomi 17T Pro Xiaomi 17T Proは、フラグシップモデルに迫る性能を誇る

 上位モデルのXiaomi 17T Proは、チップセットにMediaTekの「Dimensity 9500」を採用し、フラグシップモデルの処理能力に迫る。バッテリーにはシリコンカーボンを採用しており、その容量は7000mAhと大きい。バッテリー容量単体での比較であれば、最上位モデルのXiaomi 17 Ultraを上回るほどだ。カメラも超広角、広角、望遠の3眼で、Xiaomi 17Tシリーズでは、望遠カメラを光学5倍に強化した。もちろん、2機種ともカメラはライカとの共同開発となる。

Xiaomi 17T Pro 光学5倍の望遠カメラを搭載。5000万画素からの切り出しで、最大10倍まで劣化がほぼないズームをすることが可能だ。この機能は2機種に共通している

 ベースモデルのXiaomi 17Tは、チップセットにMediaTekの「Dimensity 8500-Ultra」を搭載。こちらは、Xiaomi 17T Proより処理能力やバッテリー容量、メインカメラの性能などがやや劣るものの、その分価格が安い準ハイエンドモデルという位置付けだ。日本向けのカスタマイズでは、上位モデルのXiaomi 17T Proのみ、FeliCaを搭載し、おサイフケータイに対応している。

 価格は、Xiaomi 17T Proの12GB(メモリ)+256GB(ストレージ)版が11万9800円。Xiaomi 17Tは同じ構成で8万9980円となる。メモリなどの部材費や輸送コストなどの高騰により、2025年に登場したXiaomi 15T、15T Proより価格は上がっているものの、20万円前後で販売される最上位モデルのXiaomi 17 Ultraと比較すると、買いやすい価格設定になっているといえる。

Xiaomi 17T Pro Xiaomi 17T Proは11万9800円から。2025年から1万円上がった

 また、日本では値上げ幅も抑えているという。Xiaomi Japanでプロダクトプランニング本部長を務める安達晃彦氏によると、上位モデルのXiaomi 17T Proは「欧州では100ユーロ(約1万8500円)アップのところを、1万円アップにとどめた」という。Xiaomi Japanの代表取締役社長、呂暁露(ロ・シャオルー)氏も、「Xiaomi 17Tシリーズは非常に頑張った価格設定をした。製品だけでなく、便利に購入いただけるよう、サービスの強化も進めている」と自信をのぞかせる。

Xiaomi 17T Pro 上位モデルは1万円アップに抑えたと話す安達本部長
Xiaomi 17T Pro 呂社長も、価格設定を頑張ったと強調した
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