スペックが同じに見えるNothingの「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」のカメラ 撮り比べて分かった“意外な違い”:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2026年07月13日 12時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 Nothingのスマートフォンといえば、スタンダードモデルと上位のProモデルが用意されているのだけど、日本では今までスタンダードモデルのみ投入されていた。ところが2026年はスタンダードモデルの「Phone (4a)」に加えて上位の「Phone (4a) Pro」も投入されたのである。

 両者のカメラを撮り比べて、どう違うのかチェックしてみたら、予想以上に面白い結果になったのだった。

4aシリーズ 向かって左が、従来通りのシースルーなデザインの「Phone (4a)」、右がカメラレイアウトが異なり、Glyphマトリックスを搭載した「Phone (4a) Pro」

実はカメラユニットは同じ!?

 パッと見ると、アウトカメラユニットが大きいのはPhone (4a) Proの方。どちらもトリプルカメラだけれども、明らかに(4a) Proの方が大きくていいカメラを積んでそうだよね。

 だがしかし、実はカメラ自体のスペックはどっちも同じということになっている

同じなんですよ、スペック 左上がPhone (4a)、右がPhone (4a) Proのアウトカメラ。レイアウトは異なれど、レンズやセンサーのスペックは同じとなっている。見た目で大きく違うのは、Glyphマトリックス(時計が表示されてるとこ)の有無くらいだ

 超広角カメラは約800万画素で、レンズはF2.2となっている。メインの広角カメラは約5000万画素で、センサーサイズも同じ。レンズスペックもF1.88で同じ。どっちも使用しているセンサーが同じかどうかは公開されてないので、本当に同じなのかどうか何とも言えない。

 一方、望遠カメラは約5000万画素で、80mm相当なっている。こっちはセンサーもレンズも同じものを使っていると見ていいだろう。

 ということで、少なくともカメラユニットの数値上のスペックはどっちも同じなのだ。

撮り比べてみたら意外と違う……!?

 もしかして、スマホカメラ的にはどっちを選んでも一緒だったりする……?

 いや、それが面白いことに、撮り比べてみるとそうとも言いきれないのである。3つのポイントで違いをチェックしていこう。

画像の細かい処理に微妙な違い

 まずは普通に撮り比べ。快晴下のガスタンクでは、両者の写りはほぼ同じだ。

条件いいと差が出ない 順光で条件がいいガスタンクは、写りにほぼ差なし

 では、もっとハイコントラストかつ難しい構図をチェックしてみよう。2xで蒸気機関車を撮ってみた。メインの被写体は黒くて、背景は明るいという感じだ。

 見比べると、Phone (4a) Proの方がHDRがよく効いている。黒い車体はちょっと明るく、背景の緑の奥に垣間見える空の青も出ている。「ちょっと効きすぎかな?」という気もするけれど、明らかに内部の処理に差があるようだ。

青空に注目 左がPhone (4a) Proで、右がPhone (4a)。背景の青空部分を見てみると、違いが分かりやすいかと思う

 この写真を部分拡大してみると、Phone (4a)の方がエッジ処理が滑らかで、ディティールの強調処理が控え目だ(特に「架線注意」の文字を見ると分かりやすい)。これは好感が持てる。

輪郭強調よく見て こちらも左がPhone (4a) Proで、右がPhone (4a)。「架線注意」の近辺をよく見てみると、ディテールの輪郭強調の度合いに差が出ることが分かる。

 予想以上の差だったので、「HDRの差が出るのなら、夜景も差が出るのでは?」ということで撮り比べてみた。下はその一部を切り取ったもの。

 やっぱりPhone (4a) Proの方がハイライト部が飛ばずに粘っているし、地面のタイルの色もしっかり残っている。

夜景 夜景写真の一部を切り取ったもの。照明部分の白飛びや、地面の色に差が出ている。Phone (4a) Proの方がダイナミックレンジが広くなっているのだ

 人物はどうだろうかということで、撮ってみた。

 下の作例を見てみると、Phone (4a) Proの方が顔がちょっと明るく写っている。ただし、これは撮ったタイミングで風が吹いて、彼女の髪が顔にかぶったりかぶらなかったりの影響を受けた可能性も否定できないので、難しい。

人物例 上がPhone (4a) Proで、下がPhone (4a)。Proの方が全体のダイナミックレンジが広く、白飛びが少ないのが分かる

 ではポートレートモードだ。Phone (4a) Proの方が顔のテカりが抑えられている。さらに、Phone (4a) Proの方が背景とのエッジの処理がちょっといい。

 この辺、SoCのパワーの差なんだろうな。

ポートレートモードを比べる ポートレートモードを比較。エッジの処理とかテカリのなさは(4a) Proがいい。

 ほぼ変わらないかと思ってたので、ちょっと意外でありました。

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