Nothing Technologyは4月15日に日本国内向けに新製品を発表した。同日、日本での新製品発表会は「ピンクなのは桜だけじゃない春の新製品の発表」というテーマを掲げて実施する。
日本市場向けの各モデルの構成と価格(Nothing.techでの税込み価格)は次の通り。標準モデル「Phone (4a)」の8GB/128GB構成が5万8800円、同モデル8GB/256GB構成が6万4800円。上位モデル「Phone (4a) Pro」の12GB/256GB構成が7万9800円となっている。どちらもグローバル向けモデルとは異なり、FeliCa(おサイフケータイ)に対応している。
Nothingは2025年にもスマートフォンを投入し、国内キャリアである楽天モバイルとの戦略的なパートナーシップを通じて市場で大きな成長を遂げたという。Nothing Japanを率いるマネージングディレクターの黒住吉郎氏は「ブランドが成長をするためには進化を止めないことが重要だ」と強調した。その進化を体現する後継機として、独自のAI技術を統合した新たなスマートフォンを市場に投入する。
Phone (4a)とPhone (4a) Proに共通する最大の特徴は、独自のAI機能「Essential Space」をOSに深く統合している点だ。正面から向かって左側面にある「Essential Key」を押すことで、スクリーンショットにメモを書いたり、音声メモを録音したりできる。その内容は、「Essential Space」へ即座に保存できる。
保存した情報はAIが要約し、アクションプランを提示する「第二の脳」として機能する。黒住氏によれば、これらの情報をPCからもアクセスできるようになる予定だという。「Essential Spaceは便利だが、PCなど他の端末からアクセスできない」というユーザーからの不満や要望があったことが、マルチデバイス対応へのきっかけとなっているようだ。
ユーザーが自然言語を用いて独自のミニアプリを作成できる「Essential App」も新たに実装。「iOSやAndroidの対抗軸として考えるのではなく、自然言語で話しかけるだけで機能が作れる新しい方向へ進むのは間違いない」と黒住氏。例えば、オセロのような簡単なゲームや、時間帯によって色が変わるタイルなどを作ることができ、AIと対話しながら自分好みの色や機能に調整することも可能という。
作成したアプリは「Playground」というプラットフォームにアップロードして他のユーザーと無料で共有したり、逆に他の人が作ったアプリをダウンロードして楽しんだりもできる。使い方によっては自分の日々の仕事や日課を効率化することができそうだ。
両モデルともバッテリー容量は5080mAhを確保し、前面と背面の双方に「Corning Gorilla Glass 7i」を採用して剛性を高めた。また、ソフトウェア面では「Nothing OS 4.1」を搭載し、3年間のAndroidアップデートとセキュリティアップデートを約束する。
標準モデルのPhone (4a)は、ブランドを象徴するシースルーデザインを継承しつつ、バッテリーなどの内部構造物をそのまま見せる形へと変化させた。背面が光るインタフェースには、63個のミニLEDによる「Glyphバー」を採用し、視認性を高めつつ情報の伝達に特化している。
Phone (4a)のカラーバリエーションはホワイト、ブラック、ブルーに加えて、新たにピンクを導入した全4色展開となる。黒住氏はこのピンクについて「ショッキングピンクというよりは日本人になじみのある桜色に近い」と説明した。背面ガラスに色を入れる手法を用い、深みのあるグラデーションを表現した。
Phone (4a)のアウトカメラは3眼構成だ。5000万画素のペリスコープカメラを搭載し、最大70倍のデジタルズームを実現した。同氏は「カメラが駄目だという評価から、カメラが良いから選ぶという状態へ脱却する」とアピールする。対象物に近づけると自動でマクロモードに切り替わる機能も追加した。
インカメラには3200万画素のセンサーと120度の広角視野を備えたセルフィーカメラを配置した。これらのカメラシステムを支えるのが「TrueLens Engine 4」というコンピュテーショナルカメラ技術だ。マルチフレームの露光処理やAIを用いたセグメンテーション処理を高速で行い、写真の完成度を高める。
Phone (4a)のプロセッサには「Snapdragon 7s Gen 4」を採用。ディスプレイは6.78型の有機ELを搭載し、120Hzのリフレッシュレートと最大4500ニトの輝度を誇る。1200回の充電サイクルを経ても90%の容量を維持する耐久性を持たせた。本体はIP64の防塵(じん)・防水性能を備えている。
グローバル向け発表時点の価格は349ユーロ(約6万3480円)からだが、日本向けは5万8800円から。黒住氏はこの価格設定について「誠意を持ってこの価格で提供する。価格の変化が生じた場合は透明性をもって(日本のユーザーの皆さんやメディアに対して)説明する」としている。
販路における最大のトピックは、Nothingとして初めてau(KDDI)で販売されることだ。標準モデルの販路について、ブランドの直販サイトに加えてauで販売する。auオンラインショップやKDDI直営店、au Styleにおいて展開する。背景には、auがSIMフリー(オープン市場向け)スマートフォンの販売・イニシアチブを強化するという新たな試みがあるという。「au(KDDI)としてはSIMフリースマートフォンの取り組みを強化したい狙いがあり、われわれ(Nothing)のプロダクトがそのリード役になりたい」(黒住氏)
ただし、全国のau取扱店やauショップでの販売とはならず、販路を限定した形での取り扱いとなる点に注意が必要だ。契約を伴う形での取り扱いとはならず、契約を伴わずに購入できるSIMフリースマートフォンとしてのポジションだ。
Nothingがミッドハイ「Phone (4a) Pro」発表 背面に光る「Glyphマトリックス」、カメラは最大140倍ズーム対応
Nothing、6万円台の「Phone (4a)」詳細公開 光る「Glyphバー」に、Snapdragon 7s Gen 4を採用
Nothingが最新スマホ「Phone (4a)」を先行公開、実機をチェック 先代の「Phone (3a)」から何が変わった?
「Nothing Phone (4a)」の背面画像を公開 早くも「かっこいい」「好き」の声SNSに
Nothing、2026年にフラグシップスマホは発表せず「Phone (4a)」に注力 東京への出店計画もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.