スペックが同じに見えるNothingの「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」のカメラ 撮り比べて分かった“意外な違い”:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2026年07月13日 12時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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「超望遠」でも差が出た

 望遠カメラはどちらも同じだけど、望遠倍率はPhone (4a)は最高で70xなのに対して、Phone (4a) Proは最大140xとなっている。

 一体何が違うのか。実際に画質は違うのか。簡単にいいうと、20xを過ぎると画面に違いが発生する。

撮影中の様子 Phone (4a) Proで撮影中。7xまで上げてみた

 画面片隅に「AI」ってアイコンが現れるのだ。Phone (4a) Proには「AI超解像度ズーム」機能が用意されており、20xを超えるとこれが自動的にオンになるのである(オフにもできる)。

 要するに、AIを使ってデジタルズーム時のクオリティを上げるられるかどうかという違いがある。

カメラアプリ Phone (4a) Proのカメラアプリでは、20xになると画面隅に「AI」アイコンが現れる。これをタップすると、AI超解像ズームのオン/オフを切り替えられる。オンにすると、AIの力で写ってないディテールを補うことができるのだ

 例えばこの写真。清掃工場の煙突の最上部を撮ってみたところ。

煙突の最上部 広角で撮影した公園と、その向こうに見える清掃工場の煙突。この煙突のてっぺんを狙って撮ってみるのである

 煙突のてっぺんについているパーツが気になったのである。いきなり70xってのは現実的じゃないので、超望遠として使う機会がありそうな30xを見てみよう。

てっぺん 煙突のてっぺんに何か気になるパーツが付いてるでしょ。これを見たかったのだけど、まだよく分からない。上がPhone (4a) Proで、下がPhone (4a)で撮ったもの

 これではよく分からないので、さらにズーム。Phone (4a)の最大値である70xは、1600mm相当だ。さて何が映っているか――70xで撮影した煙突のてっぺんの部分切り出しである。

最大値 70xで撮った写真から、煙突のてっぺんを切り出してみる。左がPhone (4a) Proで右がPhone(4a)だけれど、全然違う

 Phone (4a)とPhone (4a) Proで内部の処理に大きな違いがあるのは一目瞭然だ。

 Phone (4a)の方は、デジタルズームらしくディテールが、モヤモヤっとしている。それに対してPhone (4a) Proの方は、AIが仕事をして解像度を上げる処理をしているので、ディテールもしっかり出ている。

 ただし、仕組みが仕組みだけに、この画像が“正しい”とは限りません。実際、これを見ても、煙突のてっぺんにあるものが何かは、よく分からないのであった。

 ちなみに、望遠がそこそこ効くコンパクトデジタルカメラで撮った後、トリミングしたのがこちら。さすがにリアルな光学ズームだけあって、ちゃんと写っている。

正体はこれ 参考までに、手元にあったコンパクトデジタルカメラの望遠端で撮影して、てっぺんを切り出しをしたもの。光学ズームなので、クッキリしている

 でも、ここに付いているものが何かはよく分からない。センサーなのかな? それともライト?

「超望遠」の得手/不得手をもうちょっと詳しく見てみる

 さて、AIを駆使したデジタルズームには、やはり得手/不得手がある。この辺をもうちょっと詳しく見てみよう。

 まず、得意なのはこういうシーンで、70xで撮ったもの。明らかに違いが分かる。

スカイツリーです 左がPhone (4a)で、右がPhone (4a) Pro。ディテールのそれっぽさが全然違う

 やはり、苦手なのは文字。一見するとPhone (4a) Proの方がきれいに処理されているけれども、文字のディテールはあやしくなりがちなのだった。

文字 上がPhone (4a)、下がPhone (4a) Pro。さて、どちらがいいかな?

 せっかくなので、Phone (4a) Proの最大倍率「140x」のも撮っておきますか、ということで半月を。満月は撮りそびれました。

140x Phone (4a) Proの140x望遠で撮った月

 まあ、実際に70x望遠が必要な機会なんてそうそうないわけだし、「AIならではの人工的っぽい滑らかさ」と、「撮った結果が正しいかどうか分からない悩ましさ」は出てくるのはアレなので、デジタルズームで実用的なのは30xくらいまでかな。

 そうなると、Phone (4a)ProのAI超解像はいい感じに効いてくれて、デジタルズームとは思えない写真にしてくれる。

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