Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も?:石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2026年05月30日 08時00分 公開
[石野純也,ITmedia]
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異例の早さで投入されたXiaomi 17Tシリーズ、背景にラインアップの見直し

 なぜXiaomiはXiaomi 17Tシリーズの発売をここまで巻き上げたのか。同社はXiaomi 17 Ultraを3月に発表したばかり。フラグシップモデルと競合しかねない廉価モデルの投入に3カ月しかインターバルがないのは異例だ。その背景には、グローバルでラインアップの調整を行っていることがあるという。今は過渡期というわけだ。呂氏は、次のように語る。

 「今は、Xiaomiのプロダクトポートフォリオを、どういうタイミングに(発売)するかを調整している最中。中国とグローバルのタイムラインをできるだけ合わせようとしている。今年(2026年)でいったん調整をして、来年(2027年)でそれが定着していくことになる」

Xiaomi 17T Pro 最上位モデルのXiaomi 17 Ultraは3月に登場し、まだ3カ月もたっていない。ラインアップの見直しが背景にあるという

 安達氏は、「早めに出せて、夏商戦にもバッチリ合う」との見解を示しながら、「同じXiaomi 17シリーズとして展開でき、ブランドイメージをけん引しているXiaomi 17 Ultraから3カ月で下方展開できるのは、いい効果が出せると思っている」と話す。XiaomiシリーズとXiaomi Tシリーズという2つのラインではなく、Xiaomi 17シリーズの中のバリエーションとしてXiaomi 17Tシリーズを展開できるというわけだ。

 日本ではフラグシップモデルのベース機ともいえる「Xiaomi 17」の投入を見送っている。Xiaomi 17T Proとスペック的にバッティングする部分が多く、価格も近いからだ。安達氏によると、「Xiaomi Tシリーズが早まるのと、昨年(2025年)のXiaomi 15のフィードバックを踏まえ、適切なラインアップ数を展開している」という。Xiaomi 17抜きの3モデル構成と捉えると、ハイエンドモデルをバランスよく展開しているようにも見える。

Xiaomi 17T Pro 海外では、ベースモデルのXiaomi 17も販売されているが、日本への投入は見送られた。Xiaomi 17T Proとのかぶりが多いのが、その理由の1つだ

 では、Xiaomi Tシリーズがなくなった秋冬はどうなるのか。呂氏は「皆さまが期待しているようなモデルを今、検討中。具体的なことは言えないが、ワクワクするようなものになると考えている」といい、さらなる新製品の登場を示唆した。

 競合他社の場合、サムスン電子は春にGalaxy Sシリーズを3モデル構成で展開しており、秋冬に向けたラインアップとしてフォルダブルスマホのGalaxy Zシリーズを発売する流れが定着している。商戦期ごとに、展開するスマホを明確に区分けしているというわけだ。Appleが初の折りたたみiPhoneを投入するうわさが流れる中、Xiaomiもこの流れに乗り、これまでとは違うカテゴリーのスマホを投入してくる可能性はありそうだ。

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